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買い一巡後は個人主体の中小型株物色に


3日の日本株市場は、米国大統領の貿易関税引き上げ発表や米中間の貿易摩擦懸念を背景に一時売りが先行しましたが、トランプ大統領と習近平主席の会談の可能性が報道されると買い戻しの動きが強まりました。日経平均株価はシカゴ先物に対応して買い先行で始まる見通しです。しかし、一巡後はこう着感が強まり、積極的な上値追いの動きは限られそうです。中小型株や半導体株、特にハイテク株が物色されやすく、内需系や防衛関連株にも資金が向かいやすい状況です。

*08:23JST 買い一巡後は個人主体の中小型株物色に  3日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。2日の米国市場は、NYダウが35ドル高、ナスダックは128ポイント高だった。米中貿易摩擦の悪化懸念やトランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを発表したことが嫌気され、売りが先行して始まった。5月の米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことも重荷になった。その後、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が週内にも電話会談を行う可能性があると伝わると買い戻しの動きが強まり、上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比315円高の37805円。円相場は1ドル=142円50銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37280円まで売られる場面もあったが、25日線が支持線として意識される形から切り返し、200日線を上回って終えている。昨日の日経平均株価はマドを空けての下落で25日線に接近していたが、同線が支持線として機能する形になりそうだ。

 もっとも、米国市場はトランプ大統領と習主席が週内に会談する可能性からリバウンドをみせていた。会談内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、積極的な上値追いの動きは限られそうである。そのため、買い戻しが一巡した後は、次第にこう着感が強まることになるだろう。また、エヌビディアなど半導体株の一角が買われていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になる。一方で、為替市場では1ドル=142円台半ばと円高に振れて推移していることが輸出関連などの重荷になろう。

 物色としてはハイテク株の自律反発狙いのほか、内需系の一角に資金が向かいやすい。地政学リスクへの警戒から防衛関連株への物色も根強いだろう。そのほか、昨日も日経平均株価が下落する反面、中小型株への物色は活発だった。東証グロース250指数は小幅ながらも高値を更新しており、個人主体の物色意欲は強そうである。
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