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関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス


11日の日本株市場は、米中貿易摩擦への懸念から売り先行で始まる見込みです。しかし、売り一巡後には株価が底堅く推移する可能性があると分析されています。10日の米国市場では、対中関税の引き上げ発表による大幅な株価下落が見られましたが、トランプ大統領の交渉への意欲表明により下げ幅を縮小しました。日経平均株価は前日に大幅上昇しており、その反動安は予想されていました。とはいえ、米中の90日間の関税停止が交渉の進展期待を生み出し、押し目狙いの動きが強まる可能性があります。特にハイテク株や半導体株の底堅さが注目されており、為替の円高傾向をふまえ内需系銘柄も視野に入れられています。

*08:33JST 関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス  11日の日本株市場は、売り先行で始まることになろうが、売り一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが1014ドル安、ナスダックは737ポイント安だった。対中関税率が合計145%になることを米政府が確認すると、米中貿易戦争激化を警戒した売りが広がった。その後、トランプ米大統領が閣僚会議で、中国との取引を望んでいると言及すると下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比1240円安の33400円。円相場は1ドル=144円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも、日経平均株価は前日に2894.97円高と急伸したこともあり、急伸に対する反動安は予想されていた面はあっただろう。まずは、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうである。前日に突破したボリンジャーバンドの-1σ(34238円)は割り込むことになろうが、同水準から大きく下放れる動きにならなければ、押し目拾いの動きも入りやすくなりそうだ。

 また、米中貿易摩擦への警戒から積極的な売買は手控えられるものの、相互関税の大半が90日間の一時停止により、この間に政府間協議が行われることになるとみられる。交渉に対する期待感から下へのバイアスは強まりにくいと考えられ、インデックスに絡んだ商いで大きく下振れする局面においては、押し目狙いの好機になる可能性があるだろう。

 物色としては前日に買われたハイテク株などには売りが入りやすいと考えられるが、前日の強い上昇で需給状況は改善してきたとみられ。半導体株などは下値の堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。また、為替市場では円高に振れて推移していることもあり、内需系の銘柄などにも資金が向かいやすいだろう。そのほか、日経平均株価が売り一巡後に底堅さをみせてくるようだと、新興市場の中小型株への物色にも向かわせそうだ。

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