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戻り高値39884.01円が射程に入る


5日の日本株市場は、米国株高の影響を受け、日経平均株価が上昇する見込みです。4日の米国市場ではNYダウが308ドル、ナスダックが254ポイント上昇し、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が高まりました。これを受けて、日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せし、買いが先行すると予想されています。特にハイテク株が押し上げ要因となり、11月7日に記録した高値39884.01円に近づく可能性があります。米株高の流れを反映し、押し目買い意欲が継続することで、日経平均株価に上昇圧力がかかるでしょう。特に、中小型株やAI、DX関連銘柄にも資金が向かうと考えられますが、一方で金融株には利益確定の動きが見られるかもしれません。

*08:38JST 戻り高値39884.01円が射程に入る  5日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。4日の米国市場はNYダウが308ドル高、ナスダックは254ポイント高だった。11月のADP雇用統計は予想を下回ったものの、堅調な雇用の伸びが確認されたほか、11月のISM非製造業景況指数が低調で一時伸び悩んだが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が高まった。

 終盤にかけては米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がインタビューで、経済に楽観的な見解を示したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)でも経済活動の拡大継続が確認されたため、相場は上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は
大阪比355円高の39625円。円相場は1ドル150円50銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。米国市場ではマーベル・テクノロジーやセールスフォースなどの良好な決算が評価され、ハイテク株に買いが広がっている。エヌビディアも3%を超える上昇をみせたこともあり、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>といった指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。朝方は日経平均型のインデックス買いが入りやすく、日経平均株価を押し上げる形になろう。

 昨日の日経平均株価は前引けにかけて軟化する場面もみられたが、節目の39000円接近では押し目買い意欲の強さが窺えた。その後はボリンジャーバンドの+1σ(39234円)辺りでの攻防となったが、米株高の流れをうけて同水準を明確に上放れてくることになろう。+2σ(39736円)が意識されるほか、11月7日につけた戻り高値39884.01円が射程に入ってくる可能性がある。戻り高値を捉えてくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、足もとで調整をみせていたハイテク株などには資金が集中しやすい。

 また、先高期待が高まるなか、強いトレンドを継続している中小型株などには、個人主体の上値追いの動きが強まりやすいだろう。セールスフォースの良好な決算を背景に、AIやDX関連などにも資金が向かいそうだ。一方で、リバランスの流れから足もとで強い動きをみせていた金融株には利益を確定させる動きが出てくる可能性があるだろう。
<AK>
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