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米株高好感もエヌビディアの下落影響を見極め


26日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行で始まるものの、エヌビディアの下落の影響を見極める展開が予想されます。前日の米国市場ではNYダウが440ドル、ナスダックが51ポイント上昇し、トランプ次期大統領の人事発表や中東情勢の安定化が買い安心感を促進しました。シカゴ日経225先物も上昇し、円相場も安定していますが、エヌビディアの4%超の下げが日経平均株価に影を落とす可能性があります。一方、米国市場の先高期待が続き、NYダウの最高値更新が期待される中、日経平均も関連性を持つ上昇が見込まれています。ただし、エヌビディアの下落が続けば、日経平均は上値が抑えられる可能性があり、バリュー株への注目が高まるでしょう。個別銘柄では、材料が出た株に対する投資意欲が強まっています。

*08:39JST 米株高好感もエヌビディアの下落影響を見極め  26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが440ドル高、ナスダックは51ポイント高だった。トランプ次期大統領が財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を指名した。金融市場の安定性につながる可能性が高いとの見方から買い安心感が広がった。また、イスラエル政府がヒズボラと停戦合意に向けた閣議開催との報道を受けて、中東情勢の悪化懸念が和らいだことも買い安心感につながった。米長期金利の低下も手掛かり材料になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の38795円。円相場は1ドル154円10銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開から始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日線(38720円)を挟んでの推移が続き、同線を上回って終えていた。25日線が支持線として意識されやすく、ショートカバーを誘う可能性がありそうだ。昨日の日経平均株価はマドを空けての上昇で200日線、25日線を突破し、一時節目の39000円を回復。買い一巡後はこう着感が強まり、上げ幅を縮めたものの、25日線が支持線として意識されていた。米国では先高期待が高まるなか、NYダウは連日で最高値を更新するなか、これに連動する展開が期待されそうだ。

 一方で、エヌビディアは4%を超える下げとなり、トレンドが悪化傾向にある。昨日は東エレク(8035)など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われていたが、エヌビディアの下落影響が限定的となれば、押し目待ち狙いの買いが強まるほか、売り方の買い戻しの動きも入りやすいだろう。ただし、エヌビディアの影響を受けるようだと、日経平均の上値も抑えられる形になりやすく、バリュー株などへの物色に向かわせそうだ。

 昨日の日経平均株価は496円高ながら、東証プライムの騰落銘柄については、値下がり数がわずかに上回っていた。米国は先高期待が高まっているが、トランプ次期政権による政策については、中国に対する大幅関税などの影響が警戒されていることもあり、米株高の影響も限られるとみられる。米国市場の強い値動きによって、欧州市場から米国への資金シフトの動きなども指摘されているなか、積極的な上値追いの動きは限られよう。

 そのため、物色としては個別に材料の出た銘柄に値幅取り狙いの資金が集中しやすい。昨日はアクティビストの買い観測から京成<9009>と京急<9006>が大きく買われていた。足もとでは東京メトロ<9023>の強気格付け観測が相次いでおり、関心が集まりそうである。
<AK>
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