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金融政策決定会合の結果に市場の関心が集まる


*08:38JST 金融政策決定会合の結果に市場の関心が集まる  28日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合の結果に市場の関心が集まりやすく、波乱含みの展開も警戒されやすいだろう。27日の米国市場はNYダウが237ドル安、ナスダックは77ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ派色を弱めたため、買い先行で始まった。4-6月期の国内総生産(GDP)の伸びが予想外に加速したほか、週次失業保険申請件数も前回から予想外に減少したため、リセッション懸念が後退した。しかし、同時に年内の追加利上げ観測も再燃し長期金利上昇が警戒され売りに転じ、終盤にかけ下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比415円安の32505円。円相場は1ドル139円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで寄り付き後ほどなくして節目の33000円を回復すると、一時
33220円まで上げ幅を広げる場面も見られた。しかし、日銀の政策修正に関する報道から円相場が一時1ドル139円を割り込むなか、一気に32410円まで売られた。米国市場の下げについても日銀の政策変更に関する報道がトリガーになったと考えられる。そのため、売り一巡後は金融政策決定会合の結果待ちとなりそうだ。

 日経平均は前日のリバウンド部分を帳消しにする格好になりそうだが、節目の32500円水準では押し目待ち狙いの買いは意識されやすいだろう。もっとも、金融政策決定会合で報道の通りに政策変更が議論されることになれば、想定されていたとしても仕掛け的な売りが入りやすいだろう。ただし、33220円から一気に32410円まで先物市場で下落したこともあり、ショートは積み上がっている可能性はある。金融政策決定会合の結果が想定内であれば、ショートカバーが強まる可能性もあるため、まずは押し目狙いのスタンスになりそうだ。

 物色は決算を手掛かりとした個別対応になりそうだ。昨夕発表した信越化学<4063>
の第1四半期業績は予想を下回ったが、3000万株、1000億円を上限とする自社株買いおよび、自社株消却を発表しており、売り一巡後の底堅さを見極めたいところである。
また、米インテルは予想を上回る決算が好感されて時間外取引で8%超の上昇を見せており、半導体株の押し目を狙いたいところだ。

<AK>
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