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リスク回避で方向性が掴みづらいなか、材料株物色が中心に


 2日の日本株市場は、米株安の流れを受けてギャップスタートとなろう。1日の米国市場はNYダウが597ドル安だった。ロシア軍がウクライナの首都キエフ包囲狙う準備を進めているとの報道や対ロ制裁が一段と強化される可能性など、不確実性が一段と強まったため投資家心理が悪化し幅広い銘柄が売られた。また、原油価格が100ドル超え7年ぶり高値を更新するなど燃料価格の急激な上昇で世界経済の成長率の鈍化への懸念にも繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比455円安の26425円。円相場は1ドル114円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートになろう。前日の上昇で節目の27000円を回復し、上値抵抗線として意識されている25日線を捉えたことから、いったんは反動安が想定されやすい水準ではある。ただし、ウクライナ情勢の悪化が背景にあることから、売り一巡後も押し目狙いの動きは限られそうである。また、対ロ制裁の強化によってロシアの信用不安も高まってきているため、リスク回避に向わせやすいだろう。

 もっとも、ウクライナ情勢に振らされやすい需給状況のなか、積極的にポジションを傾けている動きは見られず、前日の東証1部の売買高は12億株台にとどまっていた。
インデックスに絡んだ売り一巡後は次第に底堅さも意識されてくる可能性が期待されるところ。また、インデックスに振らされにくい銘柄への物色から、中小型株やテーマ性のある銘柄などには個人投資家主体の資金が向かいそうである。

 前日に7%近く上昇したマザーズ指数はこれまで上値を抑えられていた25日線を突破してきた。3営業日続伸で反動も想定されるものの、25日線水準での底堅さが見られるようだと、リバウンドを狙った資金流入は強まりそうである。

 そのほか、昨日はサイバーセキュリティ関連が軒並み上昇した。対ロ制裁の報復によるロシア側のサイバー攻撃が警戒視されていることもあり、短期資金が中心ながらも銘柄を絞り込みつつ、循環物色が意識される。また、原油先物相場の上昇が見られるなか、エネルギー関連への物色が想定される一方で、再生エネルギーなどへの対ロ関係悪化によって注目されてきている。方向性が掴みづらいなか、材料株物色が中心になろう。
<AK>
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