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ハイテクセクターへは自律反発狙いの買いも意識されやすいところ


 17日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場ではNYダウが135ドル安だった。先週分の新規失業保険申請件数が予想を上回り17週連続で100万件以上のペースを保っており労働市場の遅い回復が嫌気され下落で寄り付いた。
さらに、今まで相場を支えてきたハイテク株も弱く、終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の22735円。円相場は1ドル107円20銭台で推移している。

 米国市場の流れを受けて、やや利食い優勢の展開になりそうだ。ただし、米半導体株は売り先行後に切り返しをみせてきており、ハイテクセクターへは自律反発狙いの買いも意識されやすいところ。日経平均は足元でのもち合いレンジ上限だった22700円処を突破してきており、現在は同水準が支持線として意識されやすい。週末要因から下を仕掛けてくる流れも考えづらく、5日線辺りを支持線として意識した底堅さもみられよう。

 物色の流れとしてはバリュー株への資金流入がみられているが、ハイテク株への自律反発がみられてくるようだと、再びグロース株へのシフトも意識されやすい。明確な資金シフトの動きを見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすいだろう。また、下値の堅さが意識される局面においては自律反発狙いの動きも期待されようが、レンジ上限である23000円突破は考えづらく、結果的には狭いレンジ取引が続きそうである。

 また、都内の新型コロナウイルス感染者数が増加しており、関連する報道を受けた短期筋の売り仕掛けは出やすいだろうが、カバーも早いため売り一巡後のリバウンドを狙ったスタンス。また、中国市場の動向にも関心が集まりやすいだろう。昨日の上海指数は4.5%近い下落となっており、一段の調整の動きともなれば、センチメントを悪化させる可能性がありそうだ。その他、調整が強まる局面においては、日銀のETF買い入れへの需給面での下支えも意識されやすいだろう。


<AK>

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