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日経平均は21000円処での攻防に


 15日の日本株市場は、やや神経質な相場展開になり、日経平均は21000円処での攻防になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウは100ドル超の下落となった。米中交渉や政府機関の閉鎖回避を楽観視する見方から底堅さは意識されているが、12月小売売上高が9年ぶりの大幅減少となったことが嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円安の20990円と節目の21000円を下回っている。円相場は1ドル110円40銭台と前日からは円安が一服している。

 米中交渉への期待から下を売り込む流れにならないと考えられるが、米小売売上高の悪化は重石になりやすい。特に好調とされていたネット通販などの無店舗小売りが前月比3.9%減ったことが神経質にさせそうだ。その他、政府機関の閉鎖回避に向けた期待については、トランプ米大統領は、上下両院が可決する見通しの歳出法案に署名する一方、国家非常事態を宣言し、メキシコとの国境の壁建設費用を確保する考えと伝えられており、米国市場の反応を見極めたいところであろう。

 そのため、米国市場の流れを引き継ぐ格好から、利食い優勢の展開になりやすい。一方で、米中交渉への期待から米ハイテク株の一角は底堅く推移しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えとして意識されそうである。心理的な節目ではあるが、日経平均の21000円処での攻防から、底堅さがみられてくるようだと、短期筋のショートカバーも誘い込みやすいだろう。

 その他、昨日はマザーズなど中小型株の弱い値動きが目立っていた。サンバイオ<4592>
の指数インパクトは低下しているものの、同社の弱い値動きがセンチメントに影響を与えやすいとみられる。とは言え、日経平均がこう着ながらも21000円処での底堅さが意識されてくるようだと、業績に安心感のある銘柄や5Gといったテーマ性のある銘柄などへは、値幅取り狙いの資金が向かいやすいとみておきたい。


<AK>

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