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バイオや資源関連への物色が強まろう


 2日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行の相場展開となろう。1日の米国市場は、米国・カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が合意に至り、先行き不透明感が払拭されたことを好感。また、9月のマークイット製造業PMIが予想を上振れたほか、ISM製造業景況指数も概ね堅調な内容となったことも好材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の24420円となり、高いところでは24480円まで上げ幅を拡大させた。円相場は1ドル113円90銭台での推移。

 昨日同様、インデックス主導による上昇によって、日経平均は24500円を意識した展開が期待される。もっとも、NAFTA合意は昨日の上昇において既に織り込まれており、心理的な節目の24500円接近では利益確定も出やすい水準といったところか。とはいえ、きょう予定の「内閣改造・党役員人事」や、来年10月には消費増税が予定されるなかでの経済対策といった政策期待が高まりやすい状況であり、先高期待は根強いであろう。

 また、伊藤忠<8001>が通期業績予想の上方修正のほか、配当増額修正、自社株消却も発表し、後場急動意をみせた。中間決算期末のシーズンとなるため上方修正への期待感も高まりやすく、利食いをこなしつつも、好業績銘柄への物色意欲は強そうである。さらに、今年のノーベル医学生理学賞の受賞者が発表され、京都大学の本庶佑特別教授が選ばれたことも、センチメントを明るくさせそうだ。

 物色としてはノーベル医学生理学賞の受賞を受けて、小野薬品<4528>などバイオ関連に関心が集まりやすい。また、原油相場の上昇を背景に資源関連への物色が強まろう。昨日の伊藤忠の上方修正も資源関連への支援材料になりやすい。一方でインデックス主導のため中小型株はやや手掛けづらさがある。ただし、9月3週の投資主体別売買動向で6738億円と大幅に売り越しており、需給整理は一巡した可能性が高い。決算での上方修正への期待感の高まりと、政策期待が高まりやすいなか、物色意欲は強そうだ。


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