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日経平均は60円安でスタート、ファーストリテや日本電産などが下落


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26740.30;-60.68TOPIX;1776.08;+2.11

[寄り付き概況]

 3日の日経平均は60.68円安の26740.30円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日2日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は59.87ドル高の29883.79ドル、ナスダックは5.74ポイント安の12349.37ポイントで取引を終了した。11月ADP雇用統計が予想を下回ったほか、債券利回りが上昇し警戒感から寄り付き後大きく下げた。その後、共和党と民主党が超党派グループのまとめた追加経済対策の速やかな成立に向けて譲歩する姿勢を見せたため、一段と期待感が高まり上昇に転じた。トランプ政権が2月までに1億人分のワクチン支給が可能との見解を示すと上げ幅を拡大した。

 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は、寄り付き段階ではやや売りが先行した。国内で足元の新型コロナ感染拡大がとまらず、経済活動の低迷が長期化するとの見方が株価の重しとなり、また、日経平均の25日移動平均線が25100円台に位置しており、昨日の日経平均終値はこれより1600円以上、上に乖離していることなどから引き続き過熱感も意識された。一方、日本でも新型コロナワクチンの普及による経済正常化への期待感が株価支援要因となり、寄り後、日経平均はプラスに転じた。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は11月22日-28日に国内株を2週ぶりに買い越した。買越額は4577億円だった。
今日は日本時間午前中に10月の豪貿易収支、11月の財新中国非製造業PMIが発表される。

 セクター別では、精密機器、倉庫運輸関連、ゴム製品、サービス業、鉄鋼などが値下がり率上位、海運業、陸運業、空運業、電気・ガス業、保険業などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、日本電産<6594>、HOYA<7741>、エムスリー<2413>、神戸物産<3038>、キーエンス<6861>、TDK<6762>、ダイキン<6367>、アステラス薬<4503>、エーザイ<4523>、チェンジ<3962>、東京ドーム<9681>、安川電<6506>などが下落。他方、東エレク<8035>、トヨタ<7203>、NTT<9432>、KDDI<9433>、JR東<9020>、伊藤忠<8001>、SUMCO<3436>、オリックス<8591>、東京海上<8766>、中外薬<4519>、コマツ<6301>、クボタ<6326>などが上昇している。



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