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■ 基本合意書の締結により、宇宙空間の活用機会を向上させる
ANAグループでは、「次は、宇宙へ」のスローガンを掲げ、宇宙分野での事業創出を推進しています。そのなかで、全日空商事は、航空産業に精通したノウハウやグローバルネットワークに加えて、トレーディング、ファイナンス、事業投資などの商社機能を活用した宇宙関連サービスの開発に取り組んでいます。
本年1月には、ニュージーランドのスタートアップ企業Zenno Astronautics Ltd. と人工衛星向け姿勢制御装置『超伝導磁気トルカ』の国内展開に関する基本合意書を締結。2月には、株式会社アイネットと宇宙産業におけるサプライチェーン構築を目指した包括的業務提携契約を締結し、さらに、Letara株式会社への出資及び資本業務提携契約を締結、同社の海外事業展開やサプライチェーンの最適化を進めています。
今回新たに締結した基本合意書により、全日空商事はDawnが開発するスペースプレーン”Mk-II Aurora”を活用した宇宙実証サービスの日本市場における展開を本格化させます。
同社が開発する”Mk-II Aurora”は、超音速で宇宙空間に到達した後再び地上へ帰還する、再利用が可能なサブオービタル*機です。機体に実証機器や観測機器を搭載することで、微小重力などの宇宙環境下における技術実証や研究開発、高高度の気象観測を行うことができます。機体は安全に地球へ帰還するため、データ収集に留まらずペイロードの回収も可能です。また、1日複数回の高頻度運航が可能なため、従来の宇宙実証に比べて低コストでフレキシブルにサービスを提供できる点も大きな特徴です。これにより、これまでコストや機会の制約により限られていた宇宙空間の利用が、より身近になり活用の幅が広がります。
全日空商事は、このような新たな宇宙実証サービスを日本市場にむけて提供することで、国内における宇宙利活用の裾野を広げ、より活発な産業創出の促進を目指してまいります。また”Mk-II Aurora”は、ニュージーランドを拠点として運用されていますが、将来的には日本国内での運用を目指し、国内拠点の選定や制度環境面のフィジビリティスタディも進めます。
*:地上から出発し、高度100km程度まで上昇後、地上に帰還する飛行形態のことをいう
■ Mk-II Aurora の概要
”Mk-II Aurora”はロケットエンジンを搭載した全長4.8mのスペースプレーンです(下図 左)。マッハ3.5で高度100kmまで上昇し帰還するサブオービタル飛行(打上げ時写真:下図 右)を目指して開発が進められています。これまで58回の試験飛行に成功しており(2025年4月現在)、最高速度マッハ1.1、到達高度約25km(82,500ft)に達しています。開発中のスペースプレーンとして、世界でも有数の実績を誇る機体です。
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(Mk-II Aurora の宇宙実証サービス概要)
想定する用途:真空・微小重力・放射線などの宇宙環境下での技術実証、高高度の気象観測
超音速飛行環境下での風洞実験 等
最高到達高度:100km(目標)
最高到達速度:マッハ3+(目標)
価格 :実証内容に応じて個別にご案内いたします。お問い合わせください。
打上げ拠点 :ニュージーランド
【Dawn 会社概要】
Dawnは、最高速度マッハ3.5、高度100km到達を目標にしたスペースプレーンを開発するニュージーランドのスタートアップ企業です。地上から宇宙空間まで飛行可能なスペースプレーンの開発において、世界で最も先進的な取組を展開する企業の一つです。また、安全性の高いプロピレンを燃料とした人工衛星向け化学推進エンジンの製造・販売も行っています。
[会社名] Dawn Aerospace New Zealand Ltd.
[代表者] Stefan Powell
[設立日] 2017年
[所在地] Christchurch, New Zealand
[U R L ] https://www.dawnaerospace.com
【全日空商事 会社概要】
全日空商事は1970年、ANAの航空機運航業務に必要な物品調達、空港店舗業務等を目的に設立されました。その後、50年以上にわたる活動を通して、多彩な事業を展開。「エアライン系商社」というユニークな存在として、独自の道を歩んでいます。
[会社名] 全日空商事株式会社
[代表者] 宮川純一郎(みやがわ・じゅんいちろう)
[設 立] 1970年10月15日
[所在地] 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター TEL:03-6735-5011(代)
[U R L ] https://www.anatc.com/
全日空商事の宇宙事業について:https://www.anatc.com/business/space/
事業に関するお問い合わせ:https://www7.webcas.net/form/pub/anatchp/form
<本件に関するメディアからのお問合せは下記までお願いいたします>
全日空商事株式会社 マーケティング&プロモーション室 森川・込山
TEL:03-6735-5090 FAX:03-6735-5040
配信元企業:全日空商事株式会社
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