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三菱総合研究所、エクセルギー・パワー・システムズ社に追加出資 カーボンニュートラル実現に向け協業深化


株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下 MRI)は、蓄電池を活用した分散型エネルギーサービスを提供するエクセルギー・パワー・システムズ株式会社(本社:東京都文京区、CEO:ムセル マイク、以下エクセルギー社)への追加出資を行い、併せて社外取締役を派遣します。
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、最大限の再生可能エネルギー導入に必要となる高速調整力※1の普及のため、協業を深化します。
1. 背景・経緯
本年4月、菅首相は2050年カーボンニュートラルの実現に向け、わが国の2030年の温室効果ガス削減目標の大幅な見直しを表明しました。目標実現には、最大限の再生可能エネルギー導入と、その発電量の急激な過不足に対応する高速調整力の確保が必要です。

エクセルギー社は、独自に開発した高出力で応答性の高い蓄電池を活用して、再生可能エネルギー比率が高まっている欧州で、高速調整力提供事業を本格化しています。

MRIは、2019年7月にエクセルギー社と業務資本提携※2を行い、主に欧州でのプロジェクト開発等に共同で取り組んできました。その結果、エクセルギー社の持つ技術力が、高速調整力整備などわが国のカーボンニュートラル実現に向けた課題解決に資することを確認しました。

こうした状況を受けて、MRIは、エクセルギー社との協業関係をさらに深化し、主に日本国内での共同事業展開を目指して、6月30日に追加出資を行い、併せて社外取締役を派遣することとしました。

2. 協業の概要
MRIは、主に以下の分野でエクセルギー社との協業を推進します。

1)国内プロジェクト開発
さまざまなパートナー企業とも連携しながら、エクセルギー社蓄電池の特長を活かした調整力サービスの開発・展開を図ります。

2)蓄電池等の運用高度化
蓄電池等分散型エネルギーリソース※3の運用高度化に係るMRIの政策・制度知見と技術力※4を適用し、エクセルギー社事業の価値向上を図ります。

3. 今後の展開
MRIは、エクセルギー社との協業を契機に、先駆的なリソースアグリゲーション事業の実現、および調整力市場創出を目指していきます。
その他にも、カーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーの拡大や分散型エネルギーリソースの価値向上に資するサービス開発や事業開発を進めていきます。

【参考】エクセルギー・パワー・システムズ株式会社について
商号:エクセルギー・パワー・システムズ株式会社
本社:東京都文京区本郷七丁目3番1号
CEO:Dr. ムセル マイク
設立:2011年5月
事業内容:高出力で応答性の高いエクセルギー電池の開発・製造
欧州を中心とした実機導入と運用による高速調整力サービスの提供
企業サイト:https://exergy-power-systems.com/

※1:高速調整力:電力の需要と供給を常に一致させるために必要な電源・リソースを調整力と呼び、中でも、稼働指令を受けてから短時間で応答できるものを高速調整力と呼ぶ。
※2:MRIニュースリリース「三菱総合研究所、エクセルギー・パワー・システムズ社と業務資本提携」(2019年7月23日)
※3:分散型エネルギーリソース:需要家の受電点以下に接続されているエネルギーリソース(発電設備、蓄電設備、需要設備)、および系統に直接接続される発電設備、蓄電設備を総称するもの。
※4:MRIニュースリリース「分散型エネルギーリソース運用支援サービスを開始」(2021年5月10日)



配信元企業:株式会社三菱総合研究所
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