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東芝:ソフトウェア開発期間の短縮に貢献する車載CXPIレスポンダー用インターフェースICのサンプル提供開始について



~業界で初めて[注1]ハードウェアロジックを搭載~

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --当社は、車載通信プロトコル規格CXPI[注2]に準拠した車載CXPIレスポンダー用インターフェースIC「TB9033FTG」のサンプル提供を本日から開始します。






新製品は、業界初[注1]のハードウェアロジック[注3]を搭載したCXPIインターフェースICです。CXPIプロトコルによる送受信とGPIO[注4]をハードウェアロジックで制御するため、ソフトウェア開発が不要です。これにより、開発期間の短縮に貢献します。


新製品のGPIOは16端子あり、6端子はADコンバーター入力に、4端子はPWM[注5]出力に切り替えできます。また、Sleep Mode中の入力監視機能、スイッチマトリックス (最大4×4) 入力機能、通信途絶時の出力機能を搭載しており、多様な車載アプリケーションに対応可能です。


異常検出機能として過熱、過電圧、低電圧の異常検出回路を内蔵しています。さらに、異常になる手前の状態を検出しコマンダーノードに自動送信する機能を搭載しています。これにより、車載の異常検出の性能向上に貢献します。


動作温度範囲は、車載用に適した-40~125°Cに拡大しています。車載電子部品認定規格であるAEC-Q100に適合予定です。


新製品は車載通信の多重化が可能で、ボディー系アプリケーションのワイヤハーネスの削減ができ、車載の軽量化に貢献します。


なお、外部端子によりコマンダーノードとレスポンダーノードの用途に切り替えできる車載CXPI通信ドライバーレシーバーIC「TB9032FNG」も開発しています。


[注1] CXPIインターフェースIC(レスポンダーノード用)として。2024年9月3日時点、当社調べ。

[注2] CXPI (Clock Extension Peripheral Interface) : LIN[注6]を進化させた車載サブネットワーク用の日本で企画、開発された通信規格

[注3] マイコンを搭載せずに、ハードウェアで構成した論理回路

[注4] GPIO (General Purpose Input/Output) : 汎用入出力

[注5] PWM (Pulse Width Modulation) : パルス幅変調

[注6] LIN (Local Interconnect Network) : CAN[注7]と比較して、低コスト、低速の車載サブネットワーク用の通信規格

[注7] CAN(Controller Area Network):主に自動車用の通信ネットワークとして用いられるシリアル通信規格


応用機器


車載



  • ボディー系アプリケーション (ステアリングスイッチ、メータークラスタースイッチ、ライトスイッチ、ドアロック、ドアミラーなど)


新製品の主な特長



  • 車載通信プロトコル規格CXPIに準拠したレスポンダー用インターフェースIC


  • 車載ボディー系アプリケーションに適した高速応答性 (LINと比較した場合)


  • 16端子のGPIO (4端子はPWM出力、6端子はADコンバーター入力に切り替え可能)


  • スイッチマトリックス (最大4×4) 入力機能


  • 異常検出機能 (異常になる手前の状態を検出しコマンダーノードに自動送信可能) : 過熱、過電圧、低電圧


  • 低消費電流 (暗電流) : IVBAT_SLP=10μA (typ.)


  • 低EMI、高EMSにより、ノイズ設計しやすい


  • 耐ESDが高く、静電気に強い


  • AEC-Q100適合予定


新製品の主な仕様








































 (Ta=-40~125°C)


品番


TB9033FTG


規格


車載通信プロトコル規格CXPI (ISO 20794-2~4、ISO 14229-8) に準拠


機能


ハードウェアロジック搭載のインターフェースIC (レスポンダーノード専用)


I/O端子


16端子のGPIO (4.5~5.5V)


(6端子は10bitで1回路のADコンバーター入力に、4端子は8bitで4回路のPWM出力に切り替え可能)


入力機能



  • Sleep Mode時の入力監視


  • 入力時のチャタリングフィルター設定


  • スイッチマトリックス (最大4×4) 設定


  • ADコンバーターの移動平均 (時間と回数設定可能) のサンプリング



出力機能



  • 出力On/Off制御 (時間、回数設定可能)


  • 通信途絶時の出力制御


  • PWM周波数設定



搭載メモリー


不揮発メモリー (I/O端子設定の保存、書き換え可能、パスワード設定可能)


異常検出機能


過熱、過電圧、低電圧 (異常になる手前の状態を検出しコマンダーノードに自動送信可能)


絶対最大定格


電源電圧 VVBAT (V)


-0.3~40


電気的特性


VBAT正常動作範囲


VVBAT (V)


6~18


消費電流 (暗電流)


IVBAT_SLP (μA)


Typ.


10


動作温度 Ta (°C)


-40~125


通信速度 (kbps)


Max


20


パッケージ


名前


P-VQFN28-0606-0.65-003


寸法 (mm)


6×6


信頼性試験


AEC-Q100 (Grade1) に適合予定


量産開始


2025年12月


新製品の詳細については下記ページをご覧ください。

TB9033FTG


当社の車載ネットワーク通信向け製品の詳細については下記ページをご覧ください。

車載ネットワーク通信


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アナログ・車載デバイス営業推進部

Tel: 044-548-2219

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東芝デバイス&ストレージ株式会社

デジタルマーケティング部

長沢 千秋

e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

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