ブラジル、ブラジリア--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --国際的な公衆衛生の専門家たちが、スウェーデンの禁煙成功モデルを世界に広める取り組みを支持しました。スウェーデンは、包括的なアプローチによって喫煙率を大幅に減らし、世界で最も喫煙率が低い国の1つとなっています。
ブラジリアで開催された医療従事者、政治家、政策立案者を集めた会議で発表されたQuit Like Sweden(QLS)は、今年中に世界初の「公式禁煙国家」となるスウェーデンの成功を模範として、世界中の国々に喫煙率低減への意欲と支援を提供することを目的としたプログラムです。1
QLSの創設者であり、ハームリダクションの提唱者であるブラジル出身のスエリ・カストロは、以下のように述べています。「スウェーデンは、喫煙よりも安全な代替品を入手しやすく、受け入れやすく、手頃な価格で提供することで、驚異的な禁煙率を実現しました。」2
「かつて男性の喫煙率が49%だった国が、スヌース(伝統的な無煙たばこ)などの低リスク製品や、ベイプ、ニコチンパウチなどの煙のない代替品への切り替えを認めることで、喫煙を事実上撲滅したのです。」3
「スウェーデン人は、ヨーロッパ諸国4の中でも、癌の罹患率と死亡率が大幅に低く、健康面で大きな成果を上げています。Quit Like Swedenは、スウェーデンの禁煙政策の成功体験を世界に広めることを目的としており、専門知識を活用し、関係者間の協力を促進することで、各国がスウェーデンの経験を再現できるよう支援しています。」
国際的なハームリダクションの専門家たちは、スウェーデン式の政策5を導入することで、ブラジルは2060年までに136万人の命を救うことができるという新しい研究結果を発表しました。カストロは、彼らと協力して、新たなプラットフォームを立ち上げました。
過去の研究によると、もし他の国々がスウェーデンのような包括的な禁煙政策を実施していたら、ヨーロッパで300万人の命が救われていた可能性があることが示されています。
一方、低中所得国(LMICs)を対象とした調査によると、スウェーデン式の政策を導入することで、カザフスタンでは今後40年間で16万5000人の早期死亡を防ぐことができます。同様に、南アフリカで32万人、バングラデシュで92万人、パキスタンで120万人の命を救うことができると推定されています。6
スウェーデン医師会元事務局長で世界医師会元会長のアンダース・ミルトン博士は、研究の共同著者として、次のように述べています。 「スウェーデンは、喫煙との戦いにおいて勝利を収めつつあります。その鍵となったのは、従来の禁煙・予防策に加え、より安全な代替品への切り替えという選択肢を喫煙者に提供する、包括的なタバコ規制です。」
「スウェーデンの取り組みは、世界の公衆衛生を大きく前進させる可能性を秘めた、画期的な政策ロードマップと言えるでしょう。非感染性疾患(NCD)対策における史上最大の突破口となる可能性も十分に考えられます。」
「だからこそ、QLSが重要なのです。スウェーデンモデルを世界中に広めることで、今後40年間で多数の早期死亡(ブラジルだけでも約140万件)を防ぐことができるのです。」
ロンドン在住のカストロは、ブラジルのバイーア州に住む生涯喫煙者の父親の影響でQLSを立ち上げたと語っています。
「ブラジルでは、スウェーデンと比べて、代替ニコチン製品に対する規制が厳しく、社会的抵抗も根強いため、2200万人の喫煙者にとって、手の届かない存在となっています。私の父もその1人です。」
「Quit Like Swedenは、ブラジルと世界中の人々が、禁煙を通じて、健康を取り戻せるよう支援するプロジェクトです。」
以上。
編集者への注記:
「Quit Like Sweden(スウェーデン式禁煙)」は、禁煙を目指す人々のためのプラットフォームです。かつては男性の49%が定期的に喫煙していたスウェーデンですが、喫煙率は今や世界保健機関 (WHO) が定める「事実上禁煙」の基準である5%を下回ろうとしています。Quit Like Sweden は、この「スウェーデンモデル」を世界各国に広めることを目指しています。従来の禁煙治療や予防策に加え、喫煙代替品を手に入りやすく、社会的に受け入れられ、手頃な価格にすることで、喫煙者たちが禁煙しやすい環境づくりを支援します。
4月10日、ブラジリアにて「Quit Like Sweden」の公式発表会が開催されました。主な講演テーマとスピーカーは以下のとおりです。
公共政策: イェスパー・スカルベリ・カールソン氏(スウェーデン国会議員)、ソラヤ・トロニケ氏(ブラジル上院議員)、フェデリコ・フェルナンデス氏(We Are Innovation)。
誤情報と消費者に与える影響:ミゲル・オクムラ氏(THRブラジル)、アレシャンドロ・ルシアン氏(DIRETA)。
スウェーデンモデルがブラジルで命を救う可能性:デロン・ヒューマン博士、アンダース・ミルトン博士、エリカ・マガリャエス・スジガン博士(教授)
公衆衛生政策の立案:ロベルト・サスマン博士、コンスタンティノス・ファルサリノス博士、クリストファー・ラッセル博士、デビッド・スェノア氏、マレワ・グローバー博士、ジョルジェ・A・コスタ・エ・シルヴァ氏
1https://smokefreesweden.org/wp-content/themes/smokefreesweden/assets/pdf/reports/Report%20The%20Swedish%20Experience%20EN.pdf
2https://www.rcplondon.ac.uk/file/3563/download
3https://www.ucl.ac.uk/news/2019/oct/e-cigarettes-may-help-over-50000-smokers-quit-england-each-year
4https://www.researchgate.net/publication/345643346_Tobacco-related_mortality_SwedenEU_easier_readable_charts
5 per co-authored by Dr Delon Human, Dr Anders Milton &Dr Erica Suzigan, 2024.
6https://smokefreesweden.org/lives-saved.pdf
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