極超音速技術とスクラムジェットエンジンで革新をもたらすオーストラリアの企業が元駐米大使を指名
ブリスベン、オーストラリア--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --航空宇宙関連のエンジニアリング・設計・製造を行うオーストラリアの大手企業であるハイパーソニックス・ローンチ・システムズは、2024年3月18日付で、前駐米オーストラリア大使のアーサー・シノディノス氏を取締役会会長に任命したことを発表しました。
アーサー・シノディノスは現在、起業家、革新的リーダー、先見の明がある変革者といったベテランのメンバーで構成されるAUKUSフォーラムの共同議長でもあり、オーストラリア、英国、米国の3カ国によるインド太平洋地域の安全保障パートナーシップを支援しています。彼は2020年から2023年まで駐米オーストラリア大使を、2011年から2019年までオーストラリア政府の産業・イノベーション・科学大臣および上院議員を務めたほか、1997年から2006年までジョン・ハワード元首相の首席補佐官を務めています。
シノディノスは、産業界および政府における経験を通じて得た深い知識を活かし、長年にわたり国際的な橋渡しを担ってきました。彼はこの先見の明を持つ企業を航空宇宙および衛星打上げ関連の世界市場へと導くのにふさわしい人物です。
前会長でハイパーソニックスの共同創業者であるデビッド・ウォーターハウスは、副会長として取締役会に残ります。ウォーターハウスは空気吸入スクラムジェット推進が高速飛行と宇宙へのアクセスに革命をもたらすという理念のもと、2019年に共同創業者のマイケル・スマートとともに会社を設立しました。ウォーターハウスのリーダーシップと専門知識により、当社は米国の国防イノベーションユニットの契約を獲得することができました。DART極超音速航空機の初飛行が間もなく実施される予定であり、その後の需要増加が見込まれています。これに対応すべくハイパーソニックスは次の成長段階へと移行を進めており、取締役会を率いて当社を未来へと導く人材を求め、大規模なエグゼクティブサーチを実施しました。
「ハイパーソニックスの取締役会長就任は非常に名誉なことであり、会社の初期段階において経営の舵取りをしてくれたデビッドに感謝したいと思います」と、ハイパーソニックスの取締役会会長を務めるアーサー・シノディノスは述べています。「2022年にハイパーソニックスのことを初めて知ったとき、彼らが開発している宇宙へのアクセス技術と「グリーン燃料」を使用した打ち上げロケットに驚かされました。極超音速技術は防衛において極めて重要であり、また商業利用においても大きな可能性を秘めています。ハイパーソニックスには素晴らしい経営陣がいます。私は彼らが成長の可能性を最大限に引き出し、製品ラインを市場に投入できるよう指揮・サポートを行うのを楽しみにしています。」
「ハイパーソニックスはオーストラリアにおける偉大なるサクセス・ストーリーです。私は当社を初期の立ち上げ段階から率い、米国の防衛関連市場に最初の足場を築き、現在の地位を築くことができたことに感謝しています」と、ハイパーソニックスの共同創業者であるデビッド・ウォーターハウスは述べています。「私は、アーサーの幅広い経験が当社を高みへと導いてくれると期待しています。アーサーや同僚の取締役会メンバーとともに、新たなステージに進むのを楽しみにしています。」
「アーサーがハイパーソニックスに豊富な知識をもたらしてくれます。当社経営陣は政府、防衛、産業に関する経験と幅広い見識をもつ彼とともに働くことを非常に楽しみにしています」と、ハイパーソニックスのマット・ヒル最高経営責任者(CEO)は述べています。「アーサーの駐米大使として過ごした時間は、当社のグローバルな成長戦略に有益な情報をもたらし、当社を導くうえで非常に貴重なものとなるでしょう。当社は大きなプロジェクトを抱えており、まずは米国の国防イノベーションユニットとのDART極超音速機の初飛行が控えています。」
ハイパーソニックスは、極超音速技術とスクラムジェットエンジンを専門に航空宇宙関連のエンジニアリング・設計・製造を行うオーストラリアの大手企業です。ハイパーソニックスは2023年3月、米国の国防イノベーション・ユニット(DIU)により、極超音速・高ケイデンス飛行試験能力(HyCAT)プログラムの契約のもと極超音速機DARTを提供する企業に選定されました。DIUは、極超音速プラットフォームとコンポーネント、探知・追跡用センサー、通信・航行・誘導・制御システムの高ケイデンス長時間耐久試験用の機体を求めるHyCATの募集を行いました。そして、60社以上の提案の中からハイパーソニックスを選定しています。DARTは3Dプリント極超音速機で、SPARTANスクラムジェットエンジン1基を搭載し、マッハ7で飛行します。当社は米国国防総省に、これらの新技術を飛行中に評価するための革新的なテストベッドを提供します。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
Contacts
Media:
Espresso Communications on behalf of Hypersonix
Hypersonix@espressocomms.com