第3四半期、マネージド・サービスのACVは13%減、XaaSの支出は9%減
シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --世界有数の技術調査・顧問会社である インフォメーション・サービシス・グループ(ISG)(Nasdaq: III)の最新の業界現状報告書によると、好調だった第2四半期の後、第3四半期はアジア太平洋地域の従来型マネージド・サービスに対する需要が2桁減少した一方で、クラウドサービスに対する支出は引き続き低迷しました。
アジア太平洋地域ISGインデックス(Asia Pacific ISG Index™)は、年間契約額(ACV)が500万米ドル以上の商業アウトソーシング契約を測定するもので、マネージド・サービスとクラウドベースのXaaSの両部門の落ち込みが打撃となり、第3四半期のACVは同市場全体で前年同期比10%減の40億米ドルとなりました。
マネージド・サービスのACVは、前年同期比13%減、前四半期比40%減の6億5,100万米ドルとなりました。マネージド・サービスのACVが四半期で8億米ドルを下回ったのは、過去12か月で初めてのことで、この期間にはACVが10億米ドルを超えた四半期が2度含まれていました。
第3四半期に締結されたマネージド・サービス契約は合計41件で、前年比24%減少しました。新規対象契約のACVは前年比28%増加したものの、再構築契約のACVは同81%減少しました。市場は、ACVが16%成長した製造業を除き、ほぼすべての産業セグメントで低迷しました。
XaaS部門のACVは前年比9%減の34億ドルでした。5四半期連続の減少となったとはいえ、市場は2021年末の50億ドル規模をピークに、ここ3四半期は安定しているようです。
ISGアジア太平洋のパートナーで地域リーダーのスコット・バーチュは、次のように述べています。「この地域では過去1年間、マネージド・サービスが好調に推移してきたため、今四半期の落ち込みは市場がいったん落ち着きを取り戻したことを意味します。XaaSはまだ落ち込んでいるものの、下げ止まりの可能性があり、第4四半期には前年比プラス成長を記録する可能性が高いでしょう。」
同四半期のマネージド・サービスでは、ITアウトソーシング(ITO)のACVが9%減の5億200万米ドルであったのに対し、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)は25%減の1億4,900万米ドルで推移しました。
XaaSでは、サービスとしてのインフラストラクチャー(IaaS)のACVが11%減の30億米ドルであったのに対し、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)のACVは3%増の3億8,900万米ドルで推移しました。
年初来の結果
アジア太平洋地域の複合市場は前年比13%減の129億米ドルとなりました。同地域での下落は、市場が3%下落した2016年以来9か月ぶりとなりました。
マネージド・サービスは25%増の26億米ドルとなり、2012年以来の高水準となりました。合計160件の契約が締結されましたが、これは前年同期比10%減となりました。ITOのACVは37%増の21億米ドルだったのに対し、BPOは9%減の5億200万米ドルでした。同地域では、製造業とメディア・通信業が大幅な伸びを示しましたが、金融サービスは年初から減少しました。同地域最大の地理的市場であるオーストラリア・ニュージーランドは54%増、2番目に大きな市場であるインドは前年比で支出がほぼ2倍に増加しました。
XaaS部門では、9か月間の支出額が19%減の103億米ドルとなり、3四半期の支出額が減少したのは、同地域では初となりました。IaaSは19.5%減の92億ドル、SaaSは18%減の11億ドルでした。
2023年の世界的な予測
ISGは、マネージド・サービスの年間成長率予測を40ベーシスポイント上方修正した5.4%とし、2023年のXaaS収益成長率予測を11.5%に据え置きました。
バーチュは、次のようにコメントしています。「マクロ経済の観点から見ると、企業の意思決定の鈍化、支出の長期化、エネルギー価格への根強い懸念、高金利の長期化などが見られます。しかし、クライアントは依然として、マルチクラウド環境やハイブリッドな勤務形態を採用するためにITランドスケープの近代化を進めており、エンタープライズグレードのGenAIのユースケースを試み始めています。こうしたシナリオを踏まえると、アプリケーション市場は2024年も拡大が続くと予想されます。」
ISGインデックスについて
ISGインデックス(ISG Index™)は、世界的な技術・ビジネスサービス業界に関する市場インテリジェンスの権威ある情報源として認められています。84四半期連続で、金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウェア・サービスプロバイダー、法律事務所、大学、メディア向けに最新の業界データと動向を詳しく伝えてきました。ISGインデックスの詳細については、こちらのウェブページをご覧ください。
ISGについて
ISG(インフォメーション・サービシズ・グループ)(Nasdaq: III)は、世界有数の技術調査・顧問会社です。世界のトップ100社のうち75社以上を含む900社以上のクライアントに信頼されているビジネス・パートナーであるISGは、企業、公共部門の組織、サービス・プロバイダーと技術プロバイダーが業務の卓越性とより迅速な成長を達成できるよう支援することに尽力しています。当社はデジタル変革サービスを専門としており、これらのサービスには自動化/クラウド/データ分析、調達の助言、ガバナンスとリスクのマネージド・サービス、ネットワーク通信事業者向けサービス、戦略と運用のデザイン、変更管理、市場インテリジェンスと技術の調査・分析が含まれます。2006年に設立され、コネティカット州スタンフォードを拠点とするISGは、1,600人超のデジタル対応専門職を雇用しています。これらは20か国以上で業務を展開しており、革新的な考え方、市場への影響力、業界と技術に関する深い専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界トップクラスの調査・分析能力で知られる世界的チームです。詳細については以下をご覧ください。www.isg-one.com
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