世界全体の売上高は53億ドル(前四半期比2%減)
海外の売上高は41億ドル(前四半期比1%減)
北米の売上高は12億ドル(前四半期比2%減)
GAAPベースの1株当たり損失は0.06ドル(1株当たり0.22ドルの特別費用・利益を含む)
1株当たり利益(特別費用・利益を除く)は0.16ドル
営業活動によるキャッシュフローは4億7900万ドル、フリーキャッシュフローは2億2600万ドル
取締役会は1株当たり0.125ドルの四半期現金配当を承認
ヒューストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェ・リミテッド(NYSE: SLB)は本日、2020年第3四半期の業績を発表しました。
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シュルンベルジェのオリビエ・ル・プェッシュ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「当社の第3四半期業績から、当社が業務執行、利益、顧客企業の業績に重点を置いていることが明確に分かります。利益率は前四半期から向上し、税引き前セグメント営業利益と調整EBITDAはそれぞれ45%と21%増加しました。当社の収益力の回復が顕著に進んでいることが明確になり、当社が新たな組織へと移行する中でその執行能力がさらに実証されました。」
「目下の局面において、当社は顧客企業向けに技術革新を主導し、資本管理、利益率向上、フリーキャッシュフローの生成を通して、資本コストを上回る利益を生み出せるよう自社を再編成しています。」
「北米では、投資規律を示し、収益の変動低減と資本集約性の低い事業に重点を置き、ポートフォリオの高度化と合理化を図っています。これは、当四半期に達成した2つの重要な節目に示されています。1つ目は、ワンスティム(OneStim®)の圧力ポンピング事業をリバティー・オイルフィールド・サービシズと統合する契約で、2つ目は低流量人工採油事業を現金取引で売却する契約です。」
「海外では、引き続き盆地適合型アプローチにより、業界最大規模で最も多様な事業範囲を基礎とした当社のリーダー的地位が高まりました。当四半期にリグカウントは減少したものの、当社の新技術の採用は大幅に増え、顧客企業に対して新たな業績基準を達成し、多くのプロジェクトで業績向上の機会を活用しました。また、海外事業は引き続き堅調に利益率を向上させ、多額のフリーキャッシュフローを生み出しました。2件の北米での取引が完了すれば、海外部門の売上高は連結売上高の80%を占めることになります。この10年間の平均の65%から増加します。盆地適合戦略、デジタル技術革新、および規模により、当社は支出の伸びが海外市場に移行するという予想を生かせる最良の体制を整えました。」
「第3四半期の売上高は前四半期比で2%減少しました。北米の売上高は2%減少し、海外の売上高は1%減少しました。北米陸上事業では、掘削済み未仕上げ(DUC)坑井で仕上げ活動が増加しましたが、米国陸上での掘削活動が減少したため、その効果は相殺されました。北米沖合事業はリグ活動の減少、マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高減少、ハリケーンによる混乱の影響を受けました。」
「海外の売上高は、中南米での活動の活発化が後押ししました。エクアドルでの資産パフォーマンス・ソリューション(APS)プロジェクトで生産が再開されたことや、北海とロシアで季節的に夏季の活動が活発になったことが推進要因となりました。しかし、この増加は、アフリカと中東・アジアでのリグカウントの減少とCOVID-19による長期中断の影響により相殺されました。」
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「事業セグメント別では、第3四半期の生産グループの売上高は前四半期比で12%増加しました。これは、米国陸上でDUC坑井の仕上げ活動が徐々に回復し、エクアドルでAPS生産が再開されたためです。APSプロジェクトは、デジタル技術により強化され、プロジェクトの成果と効率がさらに向上しました。油層定義、掘削、キャメロンの売上高は、それぞれ4%、12%、5%減少しました。その要因は、ウェスタンジーコ®マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高減少、米国陸上での掘削活動の減少、米国メキシコ湾でのハリケーンによる混乱、海外でCOVID-19による中断が長引いたことです。」
「当社のコスト削減プログラムは、恒久的に年間15億ドルの構造コストを削減することを目指し、順調に進んでいます。今年度末頃には、この削減額の大部分が実現されると予想しています。これは、2021年末までに2019年度の調整EBITDA利益率を回復するという当社の中間目標に向けた重要なステップとなります。」
「当社が将来の成功の基盤を築く中で、当四半期の営業業績および財務業績を非常に誇らしく思っています。」
「第4四半期については、第3四半期の業績にも表れている通り、引き続き当社戦略の効果、規律ある北米へのアプローチ、海外事業の幅広い強みにより業績を上げていきます。北米では、状況は継続的な勢いに向かっており、米国陸上でのDUC坑井仕上げ活動が改善し、米国とカナダで掘削が小幅に再開されています。海外での活動は、第3四半期に予算の調整が完了して安定しており、活動は北半球での季節的低下による影響を受けるでしょうが、小幅ながら年度末の製品およびマルチクライアント・ライセンスの売上により、その影響は部分的には相殺されるでしょう。」
「海外部門全体として、次の2四半期は、このサイクルの底を打った当業界にとっては移行の期間になると見ています。さまざまな政府の経済活動刺激策により需要回復が改善しているものの、大手生産会社は供給規律を継続していることから、長期的な活動回復の条件は整いました。しかし、世界的にロックダウンが進行し、ワクチン開発が進んでいるものの、短期的な回復は今も不安定なままです。COVID-19の次の波が発生する可能性があり、この見通しに対する大きな危険要因となる可能性があります。」
「そのため、この横ばいの短期的活動見通しにおいて、当社は、2019年度の調整EBITDA利益率を回復し、堅調なフリーキャッシュフローを生み出す方向に向けて引き続き業務を執行していきます。これらは事業再編策、ポートフォリオの高度化、当社の幅広い海外ポートフォリオのさらなる強化によって実現します。」
「当業界がこの底から抜け出す中で、新たな業績基準を生み出す能力、すなわち、あらゆる盆地で革新を起こし協力する能力により、今後数十年の成功が決まるでしょう。シュルンベルジェはこのイノベーションと回復への道を主導します。当社の業績と利益に重点を置いた戦略により、資本管理、盆地適合型技術、デジタル・リーダーシップ、世界的業務執行を支える独自の人材により、新たな成長サイクルを生かし、業界トップの利益を生み出すことができるでしょう。また、当社は将来の持続可能なエネルギー・ミックスに寄与する道を開発する中で、新しいエネルギー・ポートフォリオの拡大を進めています。当社の技術、専門知識、執行基盤を生かして環境への影響を軽減するとともに、顧客企業が自社の環境目標を達成できるよう支援します。」
「この危機は、シュルンベルジェを変革する媒体となりました。当社は業績戦略を執行し、対抗力をつける大胆な行動を取り、顧客企業が評価する成果と株主が評価する利益の双方において、明確なリーダーとして自社を再位置付けする決意を固めています。」
その他の出来事
第3四半期に、シュルンベルジェは満期2025年利率1.400%のシニア債を5億ドル、満期2030年利率2.650%のシニア債を3億5000万ドル発行しました。
2020年8月31日、シュルンベルジェは、リバティー・オイルフィールド・サービシズ(リバティー)との間で、シュルンベルジェの米国およびカナダでの陸上水圧破砕事業であるワンスティム(Onetime)が、リバティーの持ち分37%と交換で、圧力ポンピング、ポンプダウン穿孔、パーミアン・フラックサンド事業などでリバティーに協力する契約を結びました。この取引は2020年第4四半期に完了する予定で、リバティーの株主の承認とその他の慣例的完了条件を満たすことが前提となります。
2020年10月15日、シュルンベルジェの取締役会は、流通普通株式1株当たり0.125ドルの四半期現金配当を承認しました。この配当金は、2020年12月2日現在の登録株主に対し、2021年1月14日に支払われます。
地域別連結売上高
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北米部門
北米の連結売上高は12億ドルで、前四半期比2%減となりました。陸上事業では、掘削済み未仕上げ(DUC)坑井の坑井仕上げが増加したものの、掘削活動の低調で部分的に相殺されました。ワンスティム(OneStim)の破砕事業では、顧客企業がパーミアンおよびヘインズビルの耐久力のあるガス盆地でDUCでの作業を行い、米国市場でのステージカウントが30%以上増えたことから設備の稼働率が高まり、売上高が増加しました。陸上掘削活動は、平均米国陸上リグカウントが前四半期比で29%減少したため低調でしたが、リグカウントは当四半期末には若干増えました。また、主に陸上事業での坑口システムおよびバルブ・プロセス・システムでは、掘削活動が低調だったため、売上高は前四半期比で減少しました。北米沖合事業では、リグカウントの減少、ウェスタンジーコ・マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高減少、ハリケーンによる混乱などにより、売上高は前四半期比で13%減少しました。
海外部門
中南米の連結売上高は前四半期比で30%増加して7億700万ドルとなりました。その主な要因はエクアドルでのAPSプロジェクトで生産が再開されたことです。アルゼンチンではCOVID-19によるロックダウンの制約が緩和されたため活動が回復し、売上高が増加しましたが、メキシコとブラジルで売上高は減少しました。
欧州/CIS/アフリカ地域の連結売上高は14億ドルで、前四半期比4%減となりました。北海とロシアで季節的に夏季の活動が活発になりましたが、アフリカとカスピ海地域でリグカウントが減少し、COVID-19による中断が長引いたため、その効果は相殺されました。ロシアと北海では、夏季の掘削と圧力ポンピング活動キャンペーンにより活動は堅調でしたが、カザフスタンとサハリンでの活動の中断と遅延により、その効果は部分的に相殺されました。北半球では季節的に活動が活発になりましたが、サハラ以南アフリカでは、COVID-19による中断、リグカウントの減少、プロジェクトの遅延により活動が大幅に減少したため、その効果は相殺されました。
中東・アジア地域の連結売上高は、前四半期比で7%減少して20億ドルとなりました。その主な要因は、アジアでCOVID-19による中断が長引いてプロジェクトが遅延したことであり、また特に中東では顧客企業が予算調整により支出を抑え、活動が低下しました。
油層定義
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油層定義グループの売上高は前四半期比4%減の10億ドルとなり、その85%は海外市場の売上高でした。北米および海外の売上高は、前四半期比でそれぞれ14%と2%減少しました。その主な要因は、北米沖合事業でウェスタンジーコ・マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が減少したことです。また、中東でもプロジェクトの完了によりウェスタンジーコの活動が減少し、プロジェクトの中止と遅延により坑井試験サービスの活動が減少したため、売上高は減少しました。ワイヤーラインの活動は、前四半期比で実質的に横ばいでしたが、ソフトウエア統合ソリューション(SIS)の売上高は増加しました。
油層定義の税引き前利益率は17%で、前四半期比で0.90ポイント低下しました。これは、ウェスタンジーコ・マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が減少したためで、これが北米事業の利益率に影響を及ぼしました。一方、海外の利益率は前四半期比で横ばいでした。
掘削
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掘削グループの売上高は前四半期比12%減の15億ドルとなり、その83%は海外市場の売上高でした。北米および海外の売上高は、前四半期比でそれぞれ16%と11%減少しました。北米の売上高が減少した主な要因は、米国陸上事業でリグカウントが29%減少したため活動が低下したことと、米国メキシコ湾でハリケーン・シーズンがより過酷になったことからリグカウントが減少し、活動が中断したことです。また、いくつかの海外地域市場ではCOVID-19による中断が長引き、掘削活動が中断または遅延しました。
掘削グループでは売上高が大幅に減少したものの、税引き前営業利益率は前四半期比で実質的に横ばいの10%でした。迅速なコスト削減策により、利益率は北米および海外の両方で堅調でした。
生産
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生産グループの売上高は前四半期比12%増の18億ドルとなり、その74%は海外市場の売上高でした。北米および海外の売上高は、前四半期比でそれぞれ13%と11%増加しました。これは主に、米国陸上事業で掘削済み未仕上げ(DUC)坑井の仕上げ活動が徐々に回復したことと、エクアドルでAPS生産が再開されたためです。この生産活動はデジタル技術によりさらに強化され、プロジェクトの成果と効率が高まりました。ワンスティム(OneStim)では、米国市場のステージカウントが30%以上増加したことから、売上高は前四半期比で50%以上増加しました。人工採油ソリューションでも米国陸上事業の回復により、売上高が増加しました。これらの事業で売上高が増加したものの、海外では、特に中東で顧客企業が予算を調整したために支出と活動が減少し、いくつかの地域市場ではCOVID-19によるロックダウンのため中断が長引いたことから、坑井サービスと坑井仕上げの売上高は減少しました。
生産グループの税引き前営業利益率は13%で、前四半期比で11.07ポイント上昇し、増分営業利益率は108%となりました。利益率が上昇した要因は、エクアドルでのAPSプロジェクトで生産が再開されたことと、坑井仕上げ、人工採油ソリューション、坑井サービスそれぞれで、コスト削減対策により利益性が向上したことです。ワンスティムでも売上高が50%以上増加し、営業固定費比率が改善されたため、利益率は向上しました。利益率は北米および海外の両方で向上しました。
キャメロン
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キャメロン・グループの売上高は前四半期比5%減の9億6500万ドルとなり、その67%は海外市場の売上高でした。これは主にワンサブシー(OneSubsea®)と掘削システムの長期サイクル事業において、アジアと欧州でプロジェクトが完了したことや、COVID-19による中断が長引いたことから、売上高が減少したためです。北米で機器の売上高は減少しましたが、坑口システムおよびバルブ・プロセス・システムの短期サイクル事業は海外での伸びにより堅調でした。
キャメロンの税引き前営業利益率は前四半期比で1.62ポイント低下し、6%となりました。利益率が低下した主な要因は、ワンサブシーと掘削システムの長期サイクル事業で活動が減少して業績寄与度が低下し、事業構成が不利になったことです。坑口システムとバルブ・プロセス・システムの短期サイクル事業の利益率は前四半期比で横ばいでした。
四半期ハイライト
当四半期、シュルンベルジェは革新的な技術とデジタル対応の導入を継続し、環境への影響を抑えつつより安全で効率的な操業に向けて業界を推進しました。当社がデジタル化行程のさまざまな段階で顧客企業を支援する中で、シュルンベルジェの業界向けデジタル・プラットフォームが引き続き採用されました。
クウェート石油会社(KOC)は、Petrel * E&Pソフトウエア・プラットフォームやその他の石油技術分野のアプリケーションなどのデジタル・ソリューションの導入能力で、シュルンベルジェと5年間の契約を結びました。これは1億900万米ドルの契約で、資産チームの効率を高めつつ全体的なバレル当たりのコストを削減するクラス最高のソフトウエア・ソリューションを導入するというKOCの目標をさらに促進するものです。KOCは、地球科学、油層工学、生産工学、掘削分野間の分野横断的な協働を推し進め、機会とリスクを明確に理解して、より優れた投資決定を促進することを目指しています。
サンコー・エナジーは、カナダの大規模な非在来型地熱貯留層における油層工学、生産、地質力学の多分野統合で、シュルンベルジェDELFI *コグニティブE&P環境を用いる複数年契約を結びました。この契約には、重油調査と開発協働が含まれ、シュルンベルジェはこれらの複雑な環境に適した新しい技術を開発します。
アンゴラ国家石油・ガス・バイオ燃料庁(Angolan Agência Nacional de Petróleo, Gás e Biocombustíveis)(ANPG)は、同庁初のデジタル変革プロジェクトでシュルンベルジェと契約を結びました。ANPGの構想は、クラウド・ベースのプラットフォームに移行して、アンゴラでの石油・ガス探鉱活動の効率と成果を高めることです。このプロジェクトは、技術環境審査、デジタル準備態勢の評価、導入ロードマップから構成されます。シュルンベルジェのデジタル変革コンサルティング・チームが審査を行い、シュルンベルジェDELFI環境によってANPGのデジタル化を推進するための行程を規定します。
新しい技術、ワークフロー、デジタル・ハードウエア(エッジでの人工知能(AI)とモノのインターネット(IoT)のソリューションを含む)は、引き続き社内納入、顧客企業向け成果、環境にプラスの影響を与えています。
エクアドルでは、シュルンベルジェは、自社のAPSプロジェクトでAgora *エッジAIおよびIoTソリューションを導入し、統合ビジネスモデルによりデジタル・ソリューションの採用を加速させました。統合環境内でデジタル技術を組み合わせることで、生産成果が向上すると同時に、操業および環境フットプリントが削減されました。ガス・オイル比率の高い坑井での生産の課題を解決するため、Agoraソリューションを用いて、自動電動水中ポンプ(ESP)によるガス処理プロセスを実施しました。安全に接続された太陽光発電のスキッド作動予測AIをエッジで用いて坑井およびESPの作動を最適化することで、Agoraソリューションで接続された坑井では生産が30%増加し、また、油田作業員によるこれらの坑井の視察は97%削減されました。これは、デジタルと統合を組み合わせることで可能になった成果の一例です。
マレーシア沖合では、ペトロナス子会社のペトロナス・カリガリ(PCSB)が、成熟資産にAgoraプラットフォームを導入し、坑井現場の安全性と生産性を向上させると同時に、温室効果ガスの排出を削減しました。人工知能ベースの映像分析ソリューションを用いることで、PCSBは、設備を変更することなく安全性と生産性を大きく変えることができました。このソリューションにより、成熟資産のデジタル化を成功させることができました。エッジ・エンパワード・カメラとスタンドアロン・センサーに接続されたAgoraプラットフォーム・ゲートウェイにより、油田への人の立ち入りを減らしつつ、重要な機器データに継続的にアクセスすることができます。
サウジアラビアでは、DrillPlan *坑井建設計画とDrillOps *自動坑井掘削ソリューションにより6万3000フィートの掘削距離を超え、当社の統合坑井建設LSTK操業における重要な節目を達成しました。AutoROP*による坑底掘進率(ROP)は、同じリグで掘削された以前の坑井の油田平均と比べて17%向上しました。また、DrillOpsが事前接続、リーミング、バックリーミング操作を制御することで、非生産時間が大幅に短縮され、坑井掘削時間が最適化され、水平坑井の最近の区間で坑底ROPとシュー間の作業が30%向上しました。
タイ陸上では、シュルンベルジェはPTTエクスプロレーション・アンド・プロダクション(PTT Exploration and Production Plc. Ltd.)(PTTEP)向けに4基のリグでパフォーマンス・ライブ*デジタル接続サービスを採用し、人員の衛生・安全・環境暴露が低減されると同時に掘進率(ROP)の向上が維持されました。パンデミックに関連する操業上の課題を克服しつつ掘削作業を続けるため、パフォーマンス・ライブ・サービスにより、PTTEPはほとんどの分析作業を坑井現場ではなくオフィスで行うことができ、傾斜掘り作業で坑井現場の人員は50%削減されました。デジタル接続機能を備え、高度化・最適化された坑底アセンブリー・ツールと組み合わせることで、パフォーマンス・ライブ・サービスにより、PTTEPは一貫して1500フィート/日を超えるROPを達成することができました。
ブラジルでは、掘削・計測グループがトタル向けに、国内で初めてTerraSphere *高解像度掘削同時デュアルイメージング・サービスを導入し、プレソルト炭酸塩の検層を行いました。TerraSphereサービスにより、掘削中に高解像度の掘削孔の画像を取得でき、枯渇した複雑な油層での検層作業のリスクをなくしました。この技術により、トタルのラパ油田開発で、坑井仕上げを最適化し、かつてないほど詳細に油層定義を行うことができました。
米国メキシコ湾では、バイロン・エナジー(Byron Energy)がSM58 G1坑井での生産を開始し、ウェスタンジーコのデータ・エンリッチ化イニシアチブにより、2019年の発見に成功しました。この坑井は、19.4 MMcf/日のガスと385bbl/日のコンデンセートを生産しており、速度モデルと逆時間マイグレーション技術を組み合わせて特定された鉱脈で掘削されました。バイロンは、同じ探査データセットを用いて、SM58鉱区で別の鉱脈を特定しました。
当四半期に、シュルンベルジェは、特に海外でさまざまな契約を結びました。オペレーターは、シュルンベルジェに対し、資本効率が高くサイクルが短い手法を採用して、回収を強化し、資産からより多くの価値を生み出すよう望んでいます。
ワンサブシー(OneSubsea)は、BHPペトロリアム(BHP)と、米国メキシコ湾の深海シェンヅィ油田での回収率を高めるため、海底ブースティング・システムの設計・調達・建設(EPC)契約を結びました。シェンヅィ油田はルイジアナ沖合約190kmに位置し、2009年に生産を開始しました。多相ブースティング・システムにより、既存の坑井で大幅なドローダウン向上が可能となり、この油田での生産量を増やすことができます。定格3.6 MWのこのブースティング・システムは、コンパクトで信頼性が高く、資本効率の高いソリューションで、この実績ある資産から得られるBHPの価値を高めます。
スカンジナビアでは、シュルンベルジェは刺激船サービスの契約を結びました。3年間のこの契約には2026年までの延長オプションが含まれており、北海のグレーター・エコフィスク・エリアで刺激サービスを提供します。最初の契約に続くサービス提供と主要技術により、コストが削減され、効率が高まると評価されています。
オマーンでは、オクシデンタル・オブ・オマーン(Occidental of Oman, Inc.)がシュルンベルジェと、ムハイジナ油田での人工採油生産システムとサービスの供給に関する複数年契約を結びました。国内価値への取り組みの一環として、当社は、現地のオマーン人のサービス・パートナーに訓練とサポートを提供し、目的に合った人工採油ソリューションを提供します。
これらの契約締結に加え、シュルンベルジェは、効率的な開発、および長期目標達成に向けた生産と回収の向上に重点を置いたオペレーターと契約を結んでいます。
バーレーン王国は、アワリ油田でのパイロット・プロジェクトの成功を受けて、タトウィア・ペトロリアム(Tatweer Petroleum)とシュルンベルジェ統合パフォーマンス管理の合同チームと、成果ベースの延長契約を結びました。この共同作業では、地下、掘削、水圧破砕にわたるサービスを統合し、高度検層とコア分析、極端な大偏距井、破砕刺激技術など、目的に合った技術を用いて、油田の主要な油層の可能性を明らかにします。
インドネシアでは、シュルンベルジェは、プルタミナ・フル・マハカム(PHM)と、掘削作業で3年の契約を結びました。これには1年間の延長オプションが付いています。この契約は、PHMの成熟油田の1つでシュルンベルジェが以前に成功を収め、生産量を増やし、掘削性能を高めて総システムコストを削減したことから締結されました。この新しい契約では、StethoScope *地層掘削同時加圧サービスとPowerDriveOrbit G2 vorteX *電動回転走行性システムなどの性能重視の技術を統合的に提供し、この油田に合わせたコスト最適化戦略が含まれています。
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特別費用・利益
2020年第3四半期業績発表では、米国で一般的に認められた会計原則(GAAP)に基づく財務業績に加え、非GAAPによる財務業績(SECの規則Gに基づく)を提示しています。「流動性」の項目に示された非GAAP財務指標に加え、特別費用・利益を除く純利益(損失)、ならびにこれに基づく指標(特別費用・利益を除く希薄化後EPS、特別費用・利益を除くシュルンベルジェの純利益(損失)、特別費用・利益を除く実効税率、調整EBITDA)は非GAAP財務指標です。財務指標から特別費用・利益を除外することで、期間ごとのシュルンベルジェの業務をより効果的に評価し、除外された項目で分かりにくくなる業務の動向を確認できると経営陣は考えています。これらの指標はまた、一定の奨励給を判断する上での業績指標として経営陣が用いています。上記の非GAAP財務指標は、GAAPに基づく財務業績の他の指標と併せて検討するものであり、そのような指標の代替あるいはそのような指標に優先するものと見なさないようしてください。一部のこれらの非GAAP財務指標と対応するGAAP指標の差異調整を以下に示します。調整EBITDAと対応するGAAP指標の再調整は、「補足情報」の項(14項)をご覧ください。
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2019年上半期には特別費用・利益はありませんでした。
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以前の期間の項目は、現在の期間の表示に合わせて再分類されています。
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Contacts
Ndubuisi Maduemezia – Vice President of Investor Relations, Schlumberger Limited
Joy V. Domingo – Director of Investor Relations, Schlumberger Limited
Office +1 (713) 375-3535
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