2017年度実績は優れた実行力を反映
実質的な成長:売上収益+5.5%、コア・アーニングス+40.2%、コアEPS+44.8%
2018年度も引き続き実質ベースの成長モメンタムを維持
大阪--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 武田薬品工業株式会社 (東証:4502):
実質的な売上収益は成長ドライバーが牽引し+5.5%
売上収益の実質的な成長は、タケダ成長ドライバー(消化器系疾患領域、オンコロジー、ニューロサイエンス、新興国事業)の+12.8%の力強い伸長により、対前年度+5.5%
各地域の実質的な売上収益は2桁台の成長率となった米国が牽引(米国+13.5%、日本△0.2%、欧州およびカナダ+6.7%、新興国+2.0%、日本は返還したポートフォリオを除くと+7.0%)
財務ベースの売上収益は対前年度+2.2%、実質的な成長(+5.5%)と為替の増収影響(+2.5pp)が事業等の売却による減収影響(△5.8pp)を吸収
著しいEPSの成長は力強い売上収益の増収とグローバル経費削減イニシアチブの進捗を反映
実質的なコア・アーニングスは+40.2%の増益、対売上収益比率は製品構成の改善と厳格なコスト管理により420bps向上(粗利益率改善効果+280bps、経費抑制効果+160bps)。財務ベースの営業利益は、主としてコア・アーニングスが伸長したことにより+55.1%の増益。2017年度に和光純薬の株式売却益1,063億円を計上したものの、一時的な費用が前年度を上回ったため、その他の営業収益/費用の合計では対前年度△278億円の減益影響。
実質的なコア・アーニングスの伸長と同様、実質的なコアEPSは+44.8%増加。財務ベースのEPSは前年度の147円から+62.7%増加の239円、米国税制改革に伴う繰延税金負債の再評価により実効税率が低下したことも寄与
疾患領域における専門知識を活用しパイプラインが著しく進捗
2017年度には17の新規候補物質が臨床ステージアップ(前年度のステージアップ数は5)重要イベントには、消化器系疾患領域におけるALOFISEL®(darvadstrocel)の欧州委員会からの承認取得、ニューロサイエンスにおけるTRINTELLIX®の添付文書の改訂、オンコロジーにおけるpevonedistatの臨床第3相試験開始が含まれる
イノベーションのネットワークをさらに強化し、アカデミア、バイオテクノロジー/バイオベンチャー企業と56の新たな提携
継続的なキャシュ・フローの大幅な増加により借入比率が改善
営業フリー・キャッシュ・フローは+52.9%増加し2,429億円、3年度連続して配当支払いを上回るノン・コア資産の売却により、さらに1,644億円のキャッシュを創出
力強いキャッシュの創出により純有利子負債/EBITDA倍率は2017年3月末の2.7倍から2018年3月末は1.8倍まで急速に低下
当社 代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバーは、「タケダでは、中期的な優先事項である『Grow
Portfolio(事業ポートフォリオの成長)』、『Strengthen Pipeline(研究開発パイプラインの強化)』、『Boost
Profitability(利益率の向上)』に取り組む変革によって、著しい成果がもたらされています。2017年度には、タケダの成長ドライバーが力強いモメンタムを維持し、グローバル経費削減イニシアチブのもと厳格なコスト管理を実施したことと相まって業界有数の売上・利益の成長を遂げることができました。また、17の新規候補物質が臨床ステージアップを達成し、イノベーションのネットワークを強化する56の提携を新たに実現させ、研究開発においても、目覚しい進捗が見られました。このような実質的なビジネスの強さがあるからこそ、2018年度も継続した売上・利益の成長モメンタムを見通しています。戦略的フォーカスと優れた実行力を持って、患者さんと株主の皆様に引き続き長期的な価値をご提供することに自信を深めています」と述べています。
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(億円) | 2016年度 | 2017年度 | 成 長 | |||||
財務ベース | 実質的な成長率2 | |||||||
売上収益 | 17,321 | 17,705 | +2.2% | +5.5% | ||||
コア・アーニングス1 | 2,451 | 3,225 | +31.6% | +40.2% | ||||
営業利益 | 1,559 | 2,418 | +55.1% | - | ||||
当期利益3 | 1,149 | 1,869 | +62.6% | - | ||||
EPS | 147円 | 239円 | +62.7% | +44.8% |
| コア・アーニングスは、売上総利益から販売費及び一般管理費、および、研究開発費を控除して算出します。 | |
さらに、非定常的もしくは本業に起因しない(ノン・コア)事象であり、かつ、金額の大きい影響を調整します。 | ||
| 実質的な成長率とは、持続的な事業活動のパフォーマンスを実質的に把握する目的で、当年度と前年度の業績を共通の基準で比較したものであり、為替影響および事業等の売却影響を除いています。 | |
| 親会社の所有者帰属分 | |
2018年度のマネジメントガイダンス: 実質ベースの成長モメンタムを維持
実質的な売上収益は、競合品の参入によるベルケイドの減収影響(△3.5pp)とポートフォリオの変化の影響(△0.9pp)のあわせて△4.4ppのマイナス影響があるものの引き続き成長
製品構成の改善とグローバル経費削減イニシアチブの遂行により、実質的なコア・アーニングスの対売上収益比率は引き続き向上、同比率の向上は+100-200bpsの範囲の下端となる見通しであり2年間にわたる向上幅は500bps以上
実質的なコア・アーニングスは、ベルケイドの減益影響が18pp以上あるものの1桁台後半の成長率
1株当たり年間配当金は180円、株主還元を重視し、配当を重要な還元策として位置付ける当社の確固たる配当方針を遵守
マネジメントガイダンス(成長率 %) | ||
実質的な売上収益 | 1桁台前半 | |
実質的なコア・アーニングス | 1桁台後半 | |
実質的なコアEPS | 10%台前半 | |
1株当たり年間配当金 | 180円 | |
2018年度財務ベース公表予想: 実質ベースの強さが一時的項目の大幅な減少による影響を緩和
実質ベースの売上収益のモメンタムは為替による減収影響と事業等の売却による減収影響により相殺
為替と事業等の売却による減益影響を除くとコア・アーニングスは1桁台後半の成長率
営業利益は、その他の営業収益の減益影響(△40.9pp、特に2017年度の和光純薬の株式売却益1,063億円がなくなる影響)と事業等の売却による減益影響(△9.6pp)を受ける
(億円) | 2017年度実績 | 2018年度公表予想 | 増減(%) | |||
売上収益 | 17,705 | 17,370 | △1.9% | |||
コア・アーニングス | 3,225 | 3,095 | △4.0% | |||
営業利益 | 2,418 | 2,010 | △16.9% | |||
当期利益 | 1,869 | 1,390 | △25.6% | |||
EPS | 239円 | 178円 | △25.7% | |||
為替レート | 1米ドル= 111円 | 1米ドル= 108円 | ||||
(年間平均) | 1ユーロ= 129円 | 1ユーロ= 133円 | ||||
武田薬品は現在、Shire plcに関するオファー期間(英国のCity Code on Takeovers and Mergers
(以下、「コード」)において定義される期間をいいます。)にあります。コード第28条に基づき、武田薬品による2018年度のガイダンスに関する見解(2018年度における売上収益、Core
Earnings、営業利益、税引前当期利益、親会社の所有者に帰属する当期利益、EPS、研究開発費、無形資産償却費及び減損損失、収益/費用、並びに実質的な売上収益、実質的なCore
Earnings及び実質的なCore
EPSに関する予想情報を含みます。)は、2018年度における業績予想(以下「武田薬品業績予想」)を構成します。
武田薬品業績予想に関する追加情報及び取締役による当該業績予想が有効なものであり、上掲の前提及び当社の会計方針に基づき適切に作成されている旨の確認につきましては、2018年5月14日付けの武田薬品2018年3月期決算短信をご参照ください。
2018年度末までのノン・コア資産の売却目標を上方修正
修正目標は2018年度末までに不動産と投資有価証券の売却あわせて1,900億円のキャッシュ創出(2017年5月のガイダンスの1,300億円から増額)
2017年度連結業績の詳細およびその他の決算関連情報については、当社ホームページをご覧ください。https://www.takeda.com/jp/investors/reports/
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