IoT標準化の取り組みを一元化
米オレゴン州ポートランド--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
オープン・インターコネクト・コンソーシアム(OIC)は本日、UPnPフォーラムの資産を実質上すべて取得すると発表しました。これと引き換えに、UPnPフォーラムの会員にはOICの会員資格が提供されます。本合意により、双方の団体の技術とインフラストラクチャーをめぐる取り組みが整理・統合され、モノのインターネット(IoT)の標準化についての足並みを一層整えることにつながります。具体的な会員資格の移籍は、2015年末に本合意の手続きが完了した後で発表されます。
ガートナーは、2020年までに210億個のIoT接続デバイスが使用されるようになると予想しています。それまでに、これらのデバイスが所定の能力で確実に通信・運用できるよう、共通規格として受け入れられるものを整備する必要があります。UPnPフォーラムとの間の資産移転は、OICによる相互運用性の確立に向けた取り組みの最終段階となります。
オープン・インターコネクト・コンソーシアムのエグゼクティブディレクターを務めるマイク・リッチモンドは、次のように述べています。「UPnPフォーラムは、今日のスマートホームに欠かせないネットワーキング用ソフトウエアプロトコルを切り開いてきました。オープン・インターコネクト・コンソーシアムは、多数の新しい会員と協力し合い、次世代のIoT接続デバイス向けの仕様開発を効率化していきたいと思います。」
UPnPフォーラムのプレジデントのスコット・ロフグレン氏は、次のように述べています。「私たちは、オープン・インターコネクト・コンソーシアムに参加し、すでに多岐にわたるUPnPの市販用デバイスに、業界をけん引するOICの技術を活用する機会が得られることを大変うれしく思っています。UPnPデバイスはスマートホームで独自の役割を果たし、OICの取り組みを飛躍的に前進させることでしょう。」
OICは、OIC全体の組織内でUPnP仕様および認定ツールを維持するために新たなUPnP作業部会を設置します。OICでは、OICへの参加を希望しない企業に対し、従来のUPnP認定を無料で行います。
VDCリサーチのクリストファー・ロンメル氏は、次のように述べています。「モノのインターネット向けプロトコル/標準化団体の分断化は、業界における規格採用の拡大を妨げる障害の1つとなっています。開発者はお互いに協力し合い、プロトコル間の適合性確保に努める必要があります。VDCでは、IoTが保証する可能性を具現化するために必要なインフラストラクチャーを構築する上で、OICによるUPnPフォーラムの資産取得は前向きな一歩であると考えています。」
クラウドネイティブ・アーキテクチャーおよび業界をリードするIPポリシーを含め、オープン・インターコネクト・コンソーシアムの詳細情報については、http://openinterconnect.org/をご覧ください。
オープン・インターコネクト・コンソーシアムについて
デラウェア州法非営利法人のオープン・インターコネクト・コンソーシアムは、新登場のモノのインターネット(IoT)を形作る何十億台ものデバイスについて、接続性要件を定め、相互運用性を確保するという目的で、一流技術企業が創設したものです。
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