株式会社ネクストジェン(本社:東京都港区、代表取締役社長 執行役員 CEO:大西 新二)は、2025年4月16日に、自社ソフトウェアSBC※1 「NX-B5000」が、マイクロソフト社のDirect RoutingにおけるSession Border Controller(SBC)認定※2 を取得したことを発表いたします。
なお、本認定の取得は、国内ベンダーとしては初めての取得となります。
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背景
このたびの認定取得により「NX-B5000」は「Microsoft Teams」と連携し、既存の電話回線や電話番号を変更することなく、「Microsoft Teams」から外線および内線の音声通話が、通信キャリアの固定電話・携帯電話・IP電話サービスを使用して、シームレスに発着信することが可能となります。
これにより、一貫した音声コミュニケーション環境が構築できるようになり、より柔軟で企業ニーズに即したコミュニケーションサービスの提供を実現いたしました。
※1:SBC(セッション・ボーダー・コントローラー)とは
音声通信用のソフトウェアゲートウェイです。異なる通信事業者やネットワーク間の技術的な差異を吸収し、相互接続を可能にするための重要な役割を果たしています。これにより、他事業者との音声通信の円滑なやり取りが可能となります。
※2:Direct RoutingにおけるSession Border Controller(SBC)認定とは
Direct Routing とは「Teams」と公衆電話網を接続する仕組みの一つです。クラウドサービスである「Teams」は拠点に敷設された電話回線に直接接続することができませんが、Microsoft の認定を受けたSBCを使用することで電話網との接続が可能になります。
Direct Routing は、既設の電話回線をそのまま利用して「Teams」と電話網の接続が可能になることが大きな特徴です。
メリット
「NX-B5000」と「Teams」の連携により、以下のメリットを提供することが可能となります。
1:会社の電話番号を利用した外線の発信・着信
「Teams」と企業の電話網の統合が可能になり「Teams 電話」から、会社の電話番号を使った外線発着信ができます。また、通話からWeb会議などへの切り替えもシームレスに行うことができます。
2:既存の電話設備との連携(内線通話)
既存の電話やFMCサービス※3と「Teams」間の内線通話を実現します。場所を問わず、社員間の通話が内線になるため、通信コストの削減につながります。
3:デバイスフリーな通話環境
パソコン、タブレット、スマートフォンなどデバイスを問わず 、「Teams」上からの外線・内線通話が可能となります。
※3:FMC(Fixed-Mobile Convergence)サービスとは|固定電話と携帯電話の融合を意味します。スマートフォンとオフィスの固定電話間でシームレスな内線通話を可能にする仕組みのことです。
NX-B5000 と Teams の接続イメージ図
①「Teams 電話」から外線に接続
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②PBXを利用して「Teams 電話」から外線・内線を接続
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「NX-B5000」はマイクロソフト社の Direct Routing対応SBCとして認定を受けたことを追い風に、マーケットシェア25%以上を目指す
当社の「NX-B5000」は、⽇本製SBCのシェアでは国内第1位(市場データを元に当社推計)を誇るソフトウェアシステムです。
現在、日本国内で利用されているSBCの多くは海外製ですが、「NX-B5000」は国内主要通信キャリアにも採用されており、今回の認定取得を契機として、さらなる市場シェアの拡大を見込んでいます。今期はパートナー企業との連携によって国内主要大手通信キャリアの新端末モデルへの導入が確定しており、「NX-B5000」に関わるビジネスの販売計画としては今後3年間で約44億円の売上を目指しております。
今後の展開
テレワークの普及により、場所を問わない柔軟な働き方が一般化する中で、Web会議、電話、チャットなど複数のコミュニケーション手段を統合し、シームレスな活用を実現したいというニーズが高まっています。
こうした市場の動向を受け、当社ではこれまで「Zoom Phone※4」や株式会社NTTドコモが提供する「オフィスリンク※5」との接続認定を取得し、企業に向けて多様な音声通信ソリューションを提供してまいりました。
今後も企業のコミュニケーション環境における、利便性の向上を目指し市場の拡大を図ってまいります。
※4:Zoom Phoneとは
Web 会議ツールの高いシェアを誇る Zoom が提供するクラウド電話ソリューションです。
当社での「Zoom Phone」接続認定取得に関する記事はこちら:https://www.nextgen.co.jp/new/2021/06/2021062301.html
※5:オフィスリンクとは
株式会社NTTドコモが提供するFMCサービスです。
当社での「オフィスリンク」接続認定取得に関する記事はこちら:https://www.nextgen.co.jp/new/2021/09/2021092901.html
サービスについて
「NX-B5000」について
⽇本製SBC(セッション・ボーダー・コントローラー) のシェアでは国内第1位(市場データを元に当社推計)のソフトウェア・ゲートウェイです。
通信業界のグローバルスタンダードに準拠し完全国産・当社開発のソフトウェアとして日本独自の電話の標準仕様にも対応しており、主要大手通信キャリアに導入され豊富な実績を有しています。国内外の様々な通信事業者との接続が確認されており、実績と信頼性に秀でた高品質が強みとなります。
また、「NX-B5000」はキャリア向けだけでなく、一般企業向けにも「NX-B5000 for Enterprise」として提供をしており、大手銀行・証券会社をはじめ、保険会社やコンタクトセンターなどさまざまな業種・企業様へ導入いただいております。
NX-B5000 for Enterprise | 接続実績が多いSBC(セッションボーダーコントローラー) | 株式会社ネクストジェン : https://www.nextgen.co.jp/lp/solution/nx-b5000/
ネクストジェンについて
当社は2001年に創業、電話通信網にIP(Internet Protocol)技術を持ち込むことで、専用設備をソフトウェア化する画期的なイノベーション、通信価格の劇的な低下につながる技術革新をリードしてきました。
いわば、日本のボイス・コミュニケーション・ネットワークを変革してきた真のパイオニア企業です。
当社が提供するソフトウェア・サービスやシステムは、日本の4大通信キャリアに採用され、その技術を基にした一般企業向けシステムやクラウドサービスは、官公庁始め多くの大企業、コールセンター等で活用されています。採用の理由は、海外を含む多様なネットワークとの接続実績に基づく信頼性、安定した通信品質、セキュリティにあります。これまで蓄積した技術・ノウハウを基に、ひとつは音声通信に関する幅広いソフトウェア・システムやクラウドサービスを提供する事業を行っています。
例えば、クラウド PBXサービス(内線電話交換システムのソフトウェア化・クラウド化)、音声収録とAIによる音声認識システム、CPaaS(多様なコミュニケーション手段のプラットフォーム・サービス)を活用したDXソリューション、クラウド音声サービス基盤の提供等です。
もう一つの事業としては、今後さらにニーズが高まるであろう企業業務アプリケーションのクラウド化をサポートするクラウドDX事業、例えば、通信事業者が必要とする複雑な課金システムのローコードクラウド化や業務のコンサルティングを含めたシステムのクラウド化支援サービス等、当社のクラウドサービスの提供を通して得られた技術・ノウハウを活用した顧客のクラウドリフトやシフトの支援を進めています。
公式 Web サイト: https://www.nextgen.co.jp/
公式 Facebook ページ: https://www.facebook.com/NextGen.Inc
※掲載されている会社名・商品名・サービス名は、原則として各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社ネクストジェン 管理本部 経営企画部
お問い合わせフォーム:https://www.nextgen.co.jp/contact/