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〈76年ぶりの改定から1年 保育士配置基準の実態調査〉 8割が新基準に対応も、半数以上が「不十分」の声 現場職員が適切だと思う配置人数と約10人の乖離 ~配置基準対応への課題は「人手不足」 非資格保有者の採用で賄う施設も~


昨年4月に改正された保育士配置基準により、園児一人ひとりと向き合う時間が増えたと感じる保育士が半数に上ることがわかりました。しかし、多くの保育施設が新基準に対応した一方で、「保育士の人手不足」が依然として大きな課題となっています。配置基準の改正は評価されるものの、半数以上がそれを不十分と考えており、現場の保育士が最適だと考える配置人数は、国の基準よりも少ないとの意見が出ています。また、事務作業が職員にとって大きな負担となっていることも指摘されています。








昨年4月、76年ぶりに保育士の配置基準(保育園児の人数に対して最低限必要な保育士の人数のこと)が見直され、保育士一人が受け持つことができる園児の数は3歳児では20人から15人へ、4歳児、5歳児では30人から25人へと配置人数がそれぞれ変更されました。新たな配置基準へと改正されてからおよそ1年経った今、保育士の労働環境にはどのような変化があったのでしょうか。



株式会社コドモン(本社:東京都品川区、代表取締役:小池義則、以下 コドモン)は、保育士配置基準の実態調査を実施しました。調査の結果、8割以上が新たな配置基準に対応していることが明らかになりました。また、配置基準変更における課題としては「保育士の人手不足」が最多。その他、新たな配置基準への評価としては、半数以上が不十分と感じていることがわかりました。



【調査結果サマリ】



■新配置基準への対応実態 8割以上が基準を満たしている結果に

■配置基準変更による効果 半数が「子ども一人ひとりに向き合う時間が増えた」と実感

■配置基準変更における課題は「保育士の人手不足」が最多

「財政面」や「退職者の多さ」にも課題

■配置基準変更に向けた対応 「正社員の雇用」と「短時間勤務者の雇用」がそれぞれ3割

 「非資格保有者の採用」で賄う施設も

■新たな配置人数を「不十分」だと感じる割合は半数以上

■現場保育士が適切だと思う配置人数と新配置基準は最大で約10人の乖離

■新配置基準において現場職員の大きな負担となっている業務 「保育計画などの事務作業」



【調査概要】



調査名 : 保育士配置基準の実態調査

調査対象: 全国の保育士200人

調査手法: インターネットリサーチ

調査時期: 2025年2月26日~28日



【調査結果詳細】



■新配置基準への対応実態 8割以上が新基準を満たしている結果に



画像 : https://newscast.jp/attachments/I1xbjgMgu8ng4SxZ8cbt.jpeg



2024年4月に改正された保育配置基準に対して、約半数の67.5%が改定前から新基準を満たしていたことがわかります。一方で、「現在も新基準を満たせていない」と回答している割合は17.9%という結果となりました。



■配置基準変更による効果 半数が「子ども一人ひとりに向き合う時間が増えた」と実感



画像 : https://newscast.jp/attachments/NoZMEiJUapr743zlHz77.jpeg



配置基準改正に伴い配置人数に改善が見られた施設の職員に、配置人数変更による変化を聞いたところ、半数が「子ども一人ひとりと向き合う時間が増えた」と回答しました。一方で、「特に変化を感じなかった」と回答した方が31.8%という結果となりました。



■新配置基準への対応における課題は「保育士の人手不足」が最多



画像 : https://newscast.jp/attachments/f2gGJhFte97p4cFjDznN.jpeg



新たな配置基準への対応が遅れた、もしくは現在も満たしていないと回答した方にその理由を聞いたところ、「保育士の人手不足」が77.8%で最多でした。次いで「財政的な余裕がない」が30.6%、「退職者が多い」が22.2%という結果となりました。



■配置基準改善に向けた対応 正社員の雇用と短時間勤務者の雇用がそれぞれ3割 非資格保有者の採用で賄う施設も



画像 : https://newscast.jp/attachments/gpRrS3B6wa1Ah4bzd0bu.jpeg



配置基準改善に向けた対応としては、「新たに正社員を雇用した」が31%、「新たに保育士資格を保有した人を短時間勤務者として採用した」が29.5%と、それぞれ3割程度でした。中には、保育士資格非保有者を採用したと回答した方もいました。



■新たな配置人数を「不十分」だと感じる割合は半数以上



画像 : https://newscast.jp/attachments/31PGZj9CqoLvCLCU4E4B.jpeg



新たな配置基準に対する評価は、「どちらかといえば不十分」、「不十分」と回答した割合が54.5%という結果となり、過半数以上が適切とは感じていないことがわかりました。



■現場保育士が適切だと思う配置人数 新配置基準と最大で10人の乖離



画像 : https://newscast.jp/attachments/FcCVp1FUrypWN0dh0tZ2.jpeg



最適だと思う配置基準の人数について聞いたところ、その平均値はすべての年齢で現在の国の配置基準を下回る結果となりました。特に昨年4月に30人から25人へと改正された4歳児に関しては、最適だと思う人数の平均値は15.3人とおよそ10人も下回りました。



■現場職員の大きな負担となっている業務は「保育計画などの事務作業」が最多



画像 : https://newscast.jp/attachments/vodoz1N9Jh7TUgdZzWSh.jpeg



国の配置基準では大きな負担になると感じる業務としては、「保育計画などの事務作業」が36.5%で最多となりました。次いで、「休憩を子どもと離れて取ること」が35%で、日常的な業務の遂行に対して不安を感じている方が多いことがわかりました。



<株式会社コドモン 会社概要>



◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階

◆資本金:6,825万円

◆代表者:代表取締役 小池 義則

◆設立:2018年11月

◆事業内容:保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」の運営、写真販売サービスの運営、決済代行サービス、採用支援事業、園児募集支援事業、保育施設向けECサイト「コドモンストア」の運営、オンライン研修事業



<本件に関するお問い合わせ>



株式会社コドモン

広報

080-7303-6026/080-4466-6738

press@codmon.co.jp

TEL: 03-6633-2802

FAX: 050-3737-7471




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