SPRESENSE向けマルチIMU Add-onボード
マルチIMUによるノイズ低減
アプリケーション例
● SPRESENSE向けマルチIMU Add-onボードの概要紹介
SPRESENSE向けマルチIMU Add-onボードは、3軸加速度センサー及び3軸ジャイロスコープから成る6軸IMUボードです。ソニー株式会社 技術開発研究所が開発したマルチIMU合成技術により、低バイアス変動および地球自転検出可能な低ノイズ密度を実現しました。本ボードでは16個の民生MEMS IMUをリアルタイム合成することで、工業用FOG※3に匹敵するバイアス安定性0.39deg/h以下を達成し、大幅な軽量、小型、低コスト化が可能になりました。これにより従来工業用FOGを搭載することが難しかった構造物検査用ドローンや小型自律移動ロボットなど、より緻密な制御を必要とする用途にも適用することができます。
また、本ボードは最大2枚をスタッキングすることができ、最大32個のIMUの出力を合成することでさらなる精度向上が可能です。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/427505/LL_img_427505_2.png
マルチIMUによるノイズ低減
● SPRESENSE向けマルチIMU Add-onボードの想定するアプリケーション
低バイアス変動の特長により、長時間の使用においても安定した姿勢値を得ることができます。例えば、屋内ナビゲーション、自動搬送機、ドローン、モーションキャプチャ、小型衛星の姿勢制御などに効果的です。また低ノイズ密度の特長により素早い動きを精緻に捉えることができるため、ドローンの飛行制御やモーションキャプチャなどにも適しています。さらに複数IMU構成を取っているため、過酷な動作環境下でも故障に強く、信頼性を向上させる冗長信頼性を有しています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/427505/LL_img_427505_3.png
アプリケーション例
● SPRESENSE向けマルチIMU Add-onボードの仕様概要
メーカー希望小売価格:43,780円(税抜き:39,800円)
発売日 :2025年2月28日
<主な特長>
■ 高精度
● 低バイアス変動:バイアス安定性0.39deg/h以下 (IMU 16個合成時)
● 低ノイズ密度:1.0mdps/√Hz以下。地球自転検出によるジャイロコンパス実現可能
● 2枚スタック(IMU16個合成を2段で32合成出力)により更に高精度化可能
● キャリブレーション済み出荷
■ 高いロバスト性
複数IMU構成の補正により、温度が変化する過酷な環境下においても安定した動作が可能
<基本仕様>
サイズ [mm] :50.0 × 20.6 × 9.1
重量 [grams] :9
出力レート [Hz] :~1920
出力インターフェース:SPI
動作温度 [℃] :-20~65
消費電力 [mA] :50 / 104※4
ダイナミックレンジ :ジャイロ[dps] ~4000
加速度[g] ~16
ノイズ密度 :ジャイロ[mdps/√Hz] 1.0 / 0.7※4
加速度[μg/√Hz] 14 / 9.8※4
バイアス安定性 :ジャイロ[dph] 0.39 / 0.27※4
加速度[μg] 4.43 / 3.13※4
本製品は日本国内向けの製品です。本製品は輸出貿易管理令別表第一の1から15までの項に記載の貨物に該当します。本製品を輸出、又は非居住者に提供するにあたっては、外為法等に従い必要な手続きを行っていただく必要があります。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/427505/LL_img_427505_1.jpg
SPRESENSE向けマルチIMU Add-onボード
● 取扱店舗
ご購入に関しては各商社様の販売サイトにてご参照ください。
各社販売サイトへのリンク
https://developer.sony.com/ja/spresense/buy-spresense
● お問い合わせ
https://www.sony-semicon.com/ja/products/spresense/index.html
※1:Inertial Measurement Unit。3次元の慣性運動を検出する装置
※2:SPRESENSEは、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の商標または登録商標です。
※3:Fibre Optic Gyroscope
※4:2枚スタック時(IMUを32個合成時)の数値