刀銘「九州日向住國廣作」(号 山姥切国広)
【左】足利市長 早川 尚秀/【右】足利市民文化財団代表理事 笠原 健一
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/386917/LL_img_386917_1.jpg
刀銘「九州日向住國廣作」(号 山姥切国広)
■『山姥切国広 縷縷(るる)プロジェクト-美しき名刀に魅せられた人々の想いを未来へ-』実施報告
戦国時代に足利の地を治めた、足利長尾氏六代当主・長尾顕長が堀川国広に命じて作らせたと伝わる、名刀「山姥切国広」を後世に遺していくためのプロジェクト『山姥切国広 縷縷(るる)プロジェクト-美しき名刀に魅せられた人々の想いを未来へ-』を立ち上げ、クラウドファンディングやふるさと納税などを通じて、多くの方々からご支援を賜ることができました。ご支援いただいた皆さまに改めて感謝するとともに、下記の通りご報告申し上げます。
●『縷縷プロジェクト』でのご支援総額:1億7,013万7,000円(5,704名、81団体)
≪クラウドファンディング≫
実施期間:2023年9月1日~10月31日
ご支援額:1億2,586万2,000円(4,614名)
≪ふるさと納税≫
実施期間:2023年9月1日~12月31日
ご支援額:1,352万6,000円(1,042名)
≪寄付(企業・団体)≫
実施期間:2023年9月1日~12月31日
ご支援額:2,332万5,000円(81団体)
≪寄付(個人)≫
実施期間:2023年9月1日~12月31日
ご支援額:742万4,000円(48名)
総額より必要経費3,923万4,000円を除いた1億3,090万3,000円から、1億円を取得費用の一部として拠出、残額については、刀剣「山姥切国広」の維持管理及び適切な保存環境の整備等に、大切に活用させていただきます。
※購入金額3億円のうち、2億円は公益財団法人足利市民文化財団が負担、残り1億円を支援金より拠出
※詳細は、プロジェクト特設WEBサイト( https://ruru-project.com )をご覧ください
■2025年2月、足利市立美術館にて刀剣「山姥切国広」の特別展を開催
取得後初の特別展を、足利市立美術館(栃木県足利市通2-14-7)にて2025年2月に開催予定です。
※最新情報は、公式X(旧Twitter)( https://twitter.com/kunihiro_ruruPJ )にて随時お伝えいたします
■今後の『縷縷プロジェクト』へのご支援の受け付けについて
足利市では、本プロジェクトへのご支援を、ふるさと納税等で引き続き受け付けております。お申し込みの際に「名刀山姥切国広を守り、未来へ受け継いでいくため」をお選びいただいたご寄付は、同刀の維持管理等に活用させていただきます。
・足利市ふるさと納税
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/goverment/000084/000464/p000072.html
≪取得文化財について≫
名称 :刀銘「九州日向住國廣作」(号 山姥切国広)
制作年 :天正18(1590)年
刀工 :国広
寸法 :長70.6cm、反2.8cm
指定種別 :国重要文化財(昭和37(1962)年6月21日指定)
取得額 :3億円
所有団体 :公益財団法人足利市民文化財団
取得年月日:令和6(2024)年3月6日
≪前所有者様からのメッセージ≫
~ 山姥切国広を愛して下さっている皆さまへ ~
このたび、山姥切国広がゆかりの地である足利へ帰ることになりました。縁あって所有しておりましたこの貴重な刀が、私たちの手から離れるのはちょっと寂しい気もしますが、信頼する足利の皆さまへ託し、後世へ引き継ぐことができると思うと、ホッとした気持ちでもあります。山姥切国広も故郷へ戻り、安住できることをきっと喜んでいることでしょう。
山姥切国広を愛して下さっている皆さまには、これまで山姥切国広への心のこもったメッセージや私どもへのお気遣いのメッセージをいただき、本当にありがとうございました。今後も山姥切国広が幸せでありますよう、そしてますます皆さまに愛されますよう切に願っております。
≪足利市民文化財団代表理事 笠原 健一のコメント≫
国広の最高傑作ともいわれ、本市の歴史文化を語る上で欠くことのできない、この稀代の名刀「山姥切国広」を譲り受ける機会を得られたことに、前所有者様とのご縁はもちろん、山姥切国広を愛する大勢の方々のご支援、ご協力に心から感謝申し上げます。
文化財の保護、芸術・文化活動の振興という当財団の基本理念を忘れることなく、より一層気を引き締めて、この貴重な文化財を適切に後世に引き継いでいくよう、足利市とともに尽力してまいります。
≪足利市長 早川 尚秀のコメント≫
過日実施したクラウドファンディング等では、全国からたくさんのご支援ならびに温かいメッセージを頂戴し、名刀「山姥切国広」が多くの皆さまに愛されていることを再認識したところです。
今後は、足利市民文化財団と協力しながら、適切な維持管理に努めることはもちろん、令和7年2月から3月には本市美術館での特別展開催も予定しておりますので、前所有者様の想いも引き継ぎながら、応援いただいた皆さまの期待に応える展覧会となるよう、全力で取り組んでまいります。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/386917/LL_img_386917_2.jpg
【左】足利市長 早川 尚秀/【右】足利市民文化財団代表理事 笠原 健一
「細く、長く、途切れることなく続くさま」を表す“縷縷(るる)”という言葉に願いを込めて、このプロジェクトはスタートしました。皆さまとともに、先人たちが大切に受け継いできたこの名刀の輝きが未来永劫失われることのないよう、今後も足利市は全力で取り組んでまいります。