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BSIグループジャパン(英国規格協会)、ISO 19650に基づいたBIM BSI Verificationを安藤ハザマに認証



2022年9月1日に行われた認証授与式にて

BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下 「BSIジャパン」)は、株式会社安藤・間(所在地:東京都港区東新橋、代表取締役社長:福富 正人、以下 「安藤ハザマ」)に対しISO 19650-2(※1)に基づいた 「設計と建設のためのBIM BSI Verification(検証)」を認証しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/324407/LL_img_324407_1.jpg
2022年9月1日に行われた認証授与式にて

昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、AI、BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。

BIMは、デジタルモデリングを使用して、設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。3次元モデルを含む情報共有環境(共通データ環境)において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。

ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。BIMレベル2(※2)と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。

BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証及び検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しています。今回、安藤ハザマによるBIM BSI Verificationの認証は、日本の総合建設会社では2例目となります。今後ISO 19650を普及・推進するためには、情報マネジメントサイクルの中で、発注組織・元請受託組織・受託組織のそれぞれの役目を理解し、果たすべき役割がますます重要になってきております。

- 注記 -
※1:ISO 19650は、BIMを含む、建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
ISO 19650-1:2018 は、BIMを使用した情報マネジメント:概念及び原則
ISO 19650-2:2018 は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ
ISO 19650-3:2020 は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ
ISO 19650-5:2020 は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ

※2:英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。


■安藤ハザマ 取締役副社長 池上 徹様のコメント
-認証取得の目的
安藤ハザマでは、設計から施工、維持管理の建築ライフサイクル全般で、建物のデータベースともいえるBIMを用いた情報の高度利活用を促進し、デジタル情報のバリューチェーンを構築することで社会課題の解決と社会に向けて新たな価値創造に取り組んでいます。
現在BIMによる情報共有は、社内での運用が中心ですが、今後社会的にBIMの環境整備が進むと、発注者様はじめ設計者、工事関係者などすべてのステークホルダーとBIMを介した情報共有が必須となることが想定されます。このような将来像に向け、BIMによる情報管理マネジメントの整備が必須と考え、国際規格であるISO 19650の認証を取得するに至りました。

-構築による成果、工夫、苦労した点
ISO 19650の認証取得に取り組むことで、情報マネジメントを体系的に理解することができ、情報管理の重要性を認識することができました。CDE(共通データ環境)ツールをいかに効果的に活用するかが、情報管理マネジメントの鍵となりますが、情報管理の役割分担を実際の設計業務フローに合わせる工夫をすることで円滑に情報を共有することができました。また情報をデータベースとして活用するため、「記号化」や「数値化」のルールを定め情報をコンテナ化にすることが、従前の業務フローにはなかったため苦労した点として挙げられます。

-認証機関にBSIを選んでいただいた理由、また審査の感想
BSIはBIM規格ISO 19650の前身規格PAS 1192の策定、発行、またISO化まで取り組まれ、国際的にもBIM認証実績件数が最も多く、日本で唯一の認証機関であることから選定しました。

-構築・認証で良かった点
ISO 19650の審査を通じ、成果物のとらえ方や、責任分担の考え方等、今後の参考になると感じました。審査で得た知見をもとに社内のBIMの業務体制の改善に取り組んでいきたいと考えております。


■株式会社安藤・間(呼称:安藤ハザマ)について
安藤ハザマは、2013年に旧安藤建設と旧間組の合併により誕生した総合建設会社です。日本はもとより世界19か国に進出し(2021年度実績)、インフラや建物の建設やリニューアル等を通して、人びとがより安心・安全、快適に暮らせる社会の発展に貢献しています。
現在、長期ビジョンである「安藤ハザマVISION2030」を策定し、「イノベーションの加速で新たな価値を創造」を基本方針に、「お客様価値の創造」「株主価値の創造」「環境価値の創造」および「従業員価値の創造」のビジョンを設定し各種施策を進めています。また、継続的かつ戦略的な成長投資を行い、本業である建設事業のさらなる強化に加え、事業ポートフォリオの変革に向けて建設以外の事業の強化にも積極的に取り組んでいます。
URL: https://www.ad-hzm.co.jp/


■BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパン株式会社について
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。現在、193カ国で84,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。マネジメントシステム、情報セキュリティサービス、医療機器の認証サービス、製品試験・製品認証サービスおよびトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/
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