国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)の9月主催公演が下記の通り上演されます。
10日(土)普及公演は、解説付きで能と狂言をお楽しみいただけます。今年3月に那須野の殺生石が割れたことでも話題になりました、妖狐退治を描く能「殺生石」を上演します。23日(金・祝)企画公演は、「復曲の会」と題して、今回が復曲初演となる復曲狂言「空腹」と、金剛流二十六世宗家(家元)による復曲能「薄」をご覧いただきます。
9月定例公演 鶏泣・自然居士 公演日:2022年9月7日 (水)
9月普及公演 昆布売・殺生石 公演日:2022年9月10日 (土)
9月定例公演 舎弟・松虫 公演日:2022年9月16日 (金)
9月企画公演 ◎復曲の会 空腹・薄 公演日:2022年9月23日 (金・祝)
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて8月10日(水)10:00より発売開始です。
カンフェティで8月10日(水)10:00よりチケット発売開始
https://www.confetti-web.com/
9月定例公演 鶏泣・自然居士
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2022/9118.html?lan=j
9月普及公演 昆布売・殺生石
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2022/9119.html?lan=j
9月定例公演 舎弟・松虫
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2022/9120.html?lan=j
9月企画公演 空腹・薄
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2022/4116.html?lan=j
画像 : https://newscast.jp/attachments/8oe7kHrSkkBFCl5KSLht.jpg
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9月定例公演 鶏泣・自然居士
公演日時:2022年9月7日 (水) 12:00開場/13:00開演(※15:00頃終演予定)
狂言 『鶏泣』 (けいりゅう) 山本泰太郎(大蔵流)
一番鶏が歌ったら起こせと主人に頼まれた太郎冠者。つい寝過ごしてしまった言い訳に「鶏は歌うのではなく鳴くもの」と言い張って、古歌を引き合いに論争が始まります。
能 『自然居士』 (じねんこじ) 片山九郎右衛門(観世流)
両親の供養のために身を売った幼い者を救おうと、自然居士は人買いを追いかけます。さまざまな芸尽くしも見所の、観阿弥が作り、得意とした能です。
*字幕あり(日本語・英語)
■チケット料金
正 面:5,000円
脇正面:3,300円(学生2,300円)
中正面:3,000円(学生2,100円)
(全席指定・税込)
9月普及公演 昆布売・殺生石
公演日時:2022年9月10日 (土) 12:00開場/13:00開演(※15:30頃終演予定)
解説・能楽あんない 「能・狂言の動物誌―狐を中心に」 三浦裕子(武蔵野大学教授)
狂言 『昆布売』(こぶうり) 前田 晃一(和泉流)
通りすがりの昆布売を無理矢理自分の供にした大名。ところが、持たせた太刀で逆に脅されてしまい…。
能 『殺生石』 (せっしょうせき) 櫻間 右陣(金春流)
近付く者を殺してしまうという那須野の殺生石、その正体は唐・天竺・日本と三国に悪名を響かせた妖狐・野干でした。迫力ある野干退治の場面が展開します。
*字幕あり(日本語・英語)
■チケット料金
正 面:5,000円
脇正面:3,300円(学生2,300円)
中正面:3,000円(学生2,100円)
(全席指定・税込)
9月定例公演 舎弟・松虫
公演日時:2022年9月16日 (金) 16:30開場/17:30開演(※19:30頃終演予定)
狂言 『舎弟』 (しゃてい) 茂山 逸平(大蔵流)
兄からいつも「舎弟」と呼ばれる弟。その意味を尋ねに知人の所へ出かけます。知人が「舎弟とは盗人のこと」と嘘を教えると、弟はそれを真に受けて…。
能 『松虫』 (まつむし) 宝生 和英(宝生流)
松虫の音に引かれ野に分け入ったまま空しくなった友を、自らが亡霊となっても偲び続ける男。虫の音響く秋の夜に友を懐かしむ舞を舞い、詩情豊かに男の友情を描きます。
*字幕あり(日本語・英語)
■チケット料金
正 面:5,000円
脇正面:3,300円(学生2,300円)
中正面:3,000円(学生2,100円)
(全席指定・税込)
9月企画公演 空腹・薄
公演日時:2022年9月23日 (金・祝) 12:00開場/13:00開演(※15:30頃終演予定)
◎復曲の会
能・狂言の歴史の中には、時代の流れに埋もれてしまった作品が数多くあります。そのような作品から選りすぐりの二番を上演します。
復曲狂言 『空腹』(そらはら) 野村又三郎
金の無心を断られた男は、潔く腹を切るから座敷を借りたいと言い出します。怖気づいて金を貸してくれるかと思いきや…。今回が復曲初演の稀曲です。
復曲能 『薄』(すすき) 金剛 永謹
諸国一見の僧へ「ますほの薄」の謂れを語る女性は薄の精でした。僧が弔いをなすと薄の精は報謝の舞を舞い、浄土世界を眼前に浮かび上がらせます。「花軍」と並んで金剛流の「花の能」と呼ばれる佳曲が甦ります。
*字幕あり(日本語・英語)
■チケット料金
正 面:6,400円
脇正面:4,900円(学生3,400円)
中正面:4,000円(学生2,800円)
(全席指定・税込)