浜田 浄「記憶の地層 -光と影-」メインビジュアル
「2-2-17」 2020、 合板、木材、ペンキ
「DRAWING 84」1984、紙に鉛筆
「DRAWING床(1)」1983、紙に鉛筆
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/223215/LL_img_223215_1.jpg
浜田 浄「記憶の地層 -光と影-」メインビジュアル
2015年の練馬区立美術館での個展以降、2016年に東京、京橋の加島美術にて「0の祈り」を開催、その後海外のアートフェアなどでも作品を展開し活躍の場を広げている浜田 浄。今回の個展は大型作品から小作品まで、そして80年代から現代までの作品を取りそろえた約30点を展示します。
浜田は70年代に版画作家として数々の賞を受賞、国内外の美術館にも作品が所蔵されるなど注目を集めました。その中で、版画とは異なる新しい表現方法を模索しはじめ、80年代に鉛筆で一本一本線を引き、白い紙の上に黒い鉛面を創り出すDrawingシリーズを発表しました。しかしながら、80年代以降、浜田はDrawingシリーズの作品を発表する事はなく、「削る、引掻く、重ねる」といった様々な手法を用いて作品を生み出してきました。今回の個展では、浜田は自身の軌跡をたどるように、このDrawingシリーズに再度挑戦し、3mを超える作品を制作、出展します。40年を経て挑んだシリーズ最新作は必見です。
また、本展で新たに発表する新シリーズは、浜田のこれまでの平面作品とは異なり、半立体の作品となっています。合板に木片を重ね、モノクロームの作品の中に光と影を創り出しています。見る角度によって異なる陰と陽が、浜田の作品に共通するある種の人間性を映し出しているかのような不思議な温かみを感じる作品です。
浜田はこれまで、その歩みを止める事なく、自身と向き合い、新たな手法にチャレンジし続けながら時を刻むかのように自身の行為を作品へと昇華させてきました。
80歳を越えた今だからこそ、新しい表現、システム、そして価値観を創造する、その姿勢を本展で感じてください。
【浜田 浄のコメント】
“一所不在 過ぎた記憶を目の前にして今感じること。
今こそ、自在に力(動き)が加えられる位置に在ることを実証できればと思います。”
【ギャラリートーク開催!】
アーティスト 浜田 浄とゲストによるトークセッションを開催いたします。
ゲスト:秋元 雄史氏(東京藝術大学美術館館長・練馬区立美術館館長)
福住 廉氏(美術評論家)
日時 :9月22日(火・祝)15時~
会場 :√K Contemporary(東京都新宿区南町6)
参加費:無料・要予約
予約制となりますので、ご参加希望の方は√K Contemporary(03-6280-8808/ info@root-k.jp )までご連絡をお願いいたします。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、席数を制限しての開催となります。先着順での受付となりますので、定員になり次第受付を締め切らせていただきます。何卒ご了承ください。
*新型コロナウイルス感染拡大の状況により、変更となる場合がございます。最新情報は√K Contemporaryウェブサイト、SNSにて更新いたしますのでご確認ください。
【展示会図録も販売!】
今回の出展作品を掲載した展示会図録を販売いたします。
80年代の作品から今年制作した最新作までを網羅し、浜田の創作の軌跡をたどる一冊です。
また、福住 廉氏(美術評論家)によるエッセイも必読です!
<浜田 浄「記憶の地層 -光と影-」展示会図録>
価格 :¥1,000(税込)
掲載作品:出展作品約30点
ご購入希望の方は√K Contemporaryまでお問い合わせください。
【本展の見どころ】
(1)Drawingへの再挑戦
版画作家として知られていた浜田が、80年代に新たな表現を模索し、切り開いた作品制作の始点ともいうべきDrawingシリーズ。鉛筆の細かな線を重ね、面となった鉛が黒い光を放つ作品です。このシリーズは鉛筆の線を一本一本引き、「面」となるまで繰り返しています。浜田の代表的シリーズとして知られているものの一つですが、80年代以降は大型の作品の制作は行わず、その他の表現方法での作品を生み出してきました。今回の大規模個展に際して、浜田は再度Drawingに挑み、3mを超える新作を制作。80年代以降初めてとなるDrawingの大作を発表いたします。80年代に発表した大型作品と合わせて是非ご覧ください。
(2)光と影。新たなモノクロームの世界
本展で初公開となる新シリーズは合板と木片で制作した半立体の作品です。これまで平面作品をメインにしてきた浜田が一所にとどまる事なく、探求を続ける「今」の表現。この中に自身が通ってきた光と影を映し出しているような作品です。今回のメイン作品の一つとなっている「2-2-17」(2020)は、6枚のパネルからなる幅3mの作品。重ねられた黒い木片が見る角度によって異なる印象を与えています。光と影が生み出す表情に80歳を越えた今だからこそ表現できる浜田の人間性を感じる作品となっています。
【アーティスト:浜田 浄】
1937年 高知県出身。
1961年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
大学卒業後、戦後の現代美術界に大きな影響を与えた斎藤 義重との出会いなどを経て、独自の抽象表現を追求。1977年の現代版画コンクール展における佳作賞受賞で一躍注目を集め、国内外を問わず多くの展覧会で精力的な活動を重ねる。2015年には、練馬区立美術館で初の個展「浜田 浄の軌跡-重ねる、削る、絵画-」が開催されるなど、近年国内外でその評価が高まる作家の1人である。
パブリックコレクション:東京国立近代美術館、東京都現代美術館、クラコフ国立美術館、アーティゾン美術館、練馬区立美術館、東京オペラシティアートギャラリー他
【√K Contemporaryについて】
√K Contemporary(ルートKコンテンポラリー)は、2020年3月に神楽坂にオープンした、これからの日本のアートシーンの創出と発展を目指して創られた次世代型アートギャラリーです。
加島美術が所有する新たなアートコンプレックスの1、2階にあり、2フロアで約300m2という都内最大級の展示スペースを有するギャラリーとなっています。
長年古美術を通して先人達の素晴らしい美術品に触れ、磨かれてきた感性だからこそ見える次世代のアートシーンがあります。その為に時空や国境に関係なく本質の芸術に触れる場を作りたい、という想いからこのギャラリーは誕生しました。
戦後から現代、そして未来を担う若手まで、幅広くアーティストを紹介し、これからの次世代に向けてアートシーンを創造していく場として、選りすぐりのアーティストの個展はもちろん、√K Contemporaryにしかできないユニークな企画展を開催していきます。
√K Contemporaryの詳細についてはこちらをご覧ください→ https://root-k.jp/about/
【多目的レンタルスペース、Space√Kもオープン!】
また、同施設内には気軽に利用できる多目的レンタルスペース、「Space √K(スペース ルートK)」も併設しています。√K Contemporaryの地下一階にある約180m2の空間はコンクリートブロックやモルタルの素材感あるシンプルな内装となっており、展示会はもちろん、撮影やイベントなど様々な用途に使用可能です。
詳細・お問い合わせはこちらから!→ https://root-k.jp/space-root-k/
【浜田 浄「記憶の地層 -光と影-」展 開催概要】
企画展名 : 浜田 浄「記憶の地層 -光と影-」展
英題 : Hamada Kiyoshi“Strata of Memory -Light and Shadow-”
アーティスト : 浜田 浄
会期 : 9月19日(土)~10月24日(土)
会場 : √K Contemporary(ルートKコンテンポラリー)
Address : 東京都新宿区6
Tel : 03-6280-8808
Email : info@root-k.jp
URL : root-k.jp
出品作品 : 80年代のDrawingから最新作まで約30点
企画展ウェブサイト: https://root-k.jp/exhibitions/strata_of_memory_hamada_kiyoshi/
*新型コロナウイルス感染拡大状況により、開催内容が変更となる可能性がございます。何卒ご了承ください。