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日本初、大型バスによる遠隔監視・操作で自動運転の実証実験を実施<相鉄バス・群馬大学・日本モビリティ>



自動運転バス


「遠隔監視・操作システム」





相鉄グループの相鉄バス(株)(本社・横浜市西区、社長・菅谷雅夫)と(大)群馬大学(所在地・群馬県前橋市、学長・平塚浩士、以下:群馬大学)の実施する共同研究に、日本モビリティ(株)(本社・群馬県前橋市、社長・小峰千紘)が開発協力し、日本初となる大型バスを用いた遠隔監視・操作での自動運転の実証実験を行いました。



画像 : https://newscast.jp/attachments/o39ytEwjUvld2A08keai.jpg
自動運転バス



これは、横浜市の「I・TOP横浜 路線バス自動運転プロジェクト」の一環として、7月27日には相鉄バス旭営業所(横浜市旭区)内で、29日にはよこはま動物園正門と里山ガーデン正面入口を結ぶ約900mで実証実験を行ったものです。今回の実証実験では、群馬大学発のベンチャー企業である日本モビリティ(株)が開発した「遠隔監視・操作システム」を旭営業所内に設置し、運転士は同システムでバスを遠隔操作。バスの運転席には人が座らない無人状態で実施しました。大型バスの「運転席無人」「遠隔地に運転士」での実証実験は、日本で初めてとなります。



画像 : https://newscast.jp/attachments/E6rVoxMff1Nw5Slwv1B7.jpeg
「遠隔監視・操作システム」



相鉄バスと群馬大学では、昨年9月14日から10月14日まで、大型バスを使用した営業運行(里山ガーデンフェスタ実行委員会より受託し、貸し切り営業として運行)で自動運転の実証実験を実施し、16日間で4,907人の方にご乗車いただきました。



2020年度内には営業運行で2回目となる実証実験を「遠隔監視・操作システム」で予定(時期・場所は未定)するなど、今後もさまざまな実証実験を通じ、自動運転に関する社会受容性を向上させるとともに、公共交通機関網強化の可能性を検証し、自動運転「レベル4」による営業運転を目指します。



■「遠隔監視・操作システム」による実証実験の概要



①旭営業所での実証実験

日時:2020年7月27日

コース:相鉄バス 旭営業所内の周回コース(約290mを最高時速10kmで走行)

自動運転:「運転席無人」「遠隔地に運転士」



②よこはま動物園周辺での実証実験

日時:2020年7月29日

コース:よこはま動物園正門と里山ガーデン正面入口間(約900mを最高時速20kmで走行)

自動運転:「運転席無人」「遠隔地に運転士」



③使用する車両について

日野ブルーリボン ハイブリッド2SG-HL2ANBP改

所有者:相鉄バス(株)

乗車定員:27人(自動運転時、通常77人)

寸法:1,055cm(L)248cm(W)337cm(H)



④実証実験のポイント

・【日本初】大型バスの運転席無人と「遠隔監視・操作システム」による自動運転

・旭営業所内に「遠隔監視・操作システム」を設置し、そのシステムによる走行と停止

・保安者が車両に乗車し、車両に異常があれば、緊急停止スイッチを操作することで安全性を向上



⑤自動運転バスと「遠隔監視・操作システム」について

【自動運転バス】

車両には、遠隔で監視・操作する運転士が、車両の運転席から運転する場合と同様の環境が得られるように、カメラ、マイク、スピーカーを装備

【遠隔監視・操作システム】

・車両に取り付けられた遠隔監視用のカメラの映像表示やマイクでの集音、スピーカーによる呼びかけが可能

・ハンドル型コントローラを備えており、遠隔地から操作や操縦をすることが可能



画像 : https://newscast.jp/attachments/yc1Nw5hr4ZafrdBOkkbo.jpg



画像 : https://newscast.jp/attachments/DExZfXI6AAoRASASD4Hc.jpg



⑥実証実験を終えて【群馬大学 准教授 研究・産学連携推進機構次世代モビリティ社会実装研究センター 副センター長 小木津 武樹(おぎつ たけき)】

2004年から自動運転の研究開発に従事し、これまで様々な角度から導入アプローチを継続的に検討してきました。特に近年は、相鉄バス様をはじめとする移動に携わる事業者様や自治体様と共に検討を進めさせていただいたことで、導入イメージが急速に明確化してきました。今回の実験は、正にその成果を象徴する実験であり、これが成功したことは、自動運転による無人移動サービスの実用化に大きな一歩を刻んだと感じています。今後も無人移動サービスの社会実装に向けた学術的な探求と、市場化に向けた活動の両面で、より一層貢献できるよう、邁進したいと思います。



⑦実証実験に参加した運転士のコメント

最先端の技術が詰まった大型バスでの実証運行に参加でき、貴重な体験ができました。昨年秋の運行ではプログラムでの運行のみだったのに対し、今回はカメラなどを増設し、遠隔操作(緊急停車、操作介入)を実践しました。今後は道路環境やGNSS(全世界測位システム)※などのハード面の整備が進めば、さらに安定した走行ができるのではないかと感じました。カメラ画像に基づく、遠隔操作の難しさを体感しましたが、「これからも絶対に事故を起こしてはならない」という強い意志のもと、自動運転技術および遠隔操作技術を向上し、次なるステップに向かっていきたいと思います。

※GNSS(全世界測位システム)とは、固定の基準局を近くに設置し、車体にある2つのGPSアンテナの情報と通信しながら、高精度の測位を行うもの。



⑧今後の実証実験・展開について

2020年度内には営業運行で2回目となる実証実験を「遠隔監視・操作システム」で行う予定です。具体的な実証実験の区間、時期については、関係各所と調整中のため、決まり次第、改めてご案内します。





■【参考】共同研究の目的、各社概要など











参考.pdf





: https://newscast.jp/attachments/UNdO0RD2CLvDmrorUGyX.pdf



■印刷用 報道発表用資料











リリース・日本初、大型バスによる遠隔監視・操作での自動運転を実施.pdf





: https://newscast.jp/attachments/oX6chEjMAK8EsdvtjtEl.pdf



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