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【トルコ共和国大使館・文化広報参事官室】希少な動植物と出会えるアナトリアを紹介



ターキッシュスイートガム


ターキッシュアンゴラ


ヴァンキャット


カンガルドッグ

ヨーロッパ大陸とアジア大陸が交差する地点に位置し、多様な気候帯を擁するトルコ共和国は生物学的多様性を誇り、およそ12,500種の固有動物と3,000種の固有植物が存在します。中でも首都アンカラが位置するアナトリア半島は、地中海地方、黒海地方と並び希少な動植物の宝庫として知られ、トルコ国内の中で最も多くの固有種が発見されている地域です。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/220133/LL_img_220133_1.jpg

ターキッシュスイートガム



また、トルコは“ネコの楽園”としても有名ですが、絹のような手触りの毛並みとアーモンド形の目、しなやかな動きが特徴の「ターキッシュアンゴラ」や、人懐こく泳ぎが得意な「ヴァンキャット」もアナトリアの固有種です。



【動物】

●ターキッシュアンゴラ

世界中で有名なターキッシュアンゴラの故郷は、その名が示す通りトルコの首都アンカラです。17世紀に船乗りによってヨーロッパに持ちこまれ、18世紀にはすでにヨーロッパ貴族の間でとてもかわいがられる存在になっていました。白くて長い毛に覆われ、とがった大きな耳とフサフサの尻尾を持ち、生命力に溢れています。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/220133/LL_img_220133_2.jpg

ターキッシュアンゴラ



●ヴァンキャット

ヴァンキャットは、目の色がブルー、アンバー、またはそのオッドアイ*の高貴な猫です。ヴァン県の固有種で、通常両耳の間に1つ2つの黒い斑点があります。賢く、泳ぐことができる希少なネコです。

*左右で色が異なる目

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/220133/LL_img_220133_3.jpg

ヴァンキャット



山々と盆地から成り自然に恵まれたアナトリア地方には、上記以外にもこの地域特有の希少な動植物が多数生息しています。アナトリア地方に見られるその他の主な固有種は以下のとおりです。



●カンガルドッグ

シヴァス県カンガル郡原産の犬種で、主に牧羊犬や番犬として活躍するカンガルドッグはトルコ原産の犬種として世界的にも有名です。賢く強く勇敢ですが、訓練をするのはなかなか大変と言われています。また、牧羊犬として活躍するカンガルドッグは飼い主への驚くほど強い忠誠心と防衛本能の強さが最大の特徴です。子どもたちには特に優しい反面、オオカミやジャッカルなどの捕食者とも勇敢に闘う頼もしい犬です。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/220133/LL_img_220133_4.jpg

カンガルドッグ



●ターキッシュポインター

メルスィン県タルススに固有の、鼻の形状が特徴的な狩猟犬です。まるで2つあるかのように見える鼻は、見た目は少々不格好ですが、鋭敏な嗅覚はこのユニークな鼻の構造のおかげと言われており、二手に分かれた鼻孔の形状に因んでトルコ語でCatalburun(フォーク鼻)とも呼ばれています。また、細長い頭はとても頑丈です。この希少種の存続を図り、現在も純血種を保護するための特別プログラムが進行中です。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/220133/LL_img_220133_5.jpg

ターキッシュポインター



●アンゴラウサギ

フワフワの長い毛で有名なアンゴラウサギは、アンゴラヤギやターキッシュアンゴラ(アンゴラ猫)同様にアンカラから世界に広まった純血腫です。かつては、アンゴラヒツジから得られるアンゴラ繊維が最も有名でしたが、18世紀初頭以降はより保温効果の高いアンゴラウサギの方が知られるようになりました。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/220133/LL_img_220133_6.jpg

アンゴラウサギ



【植物】

●カスナックオーク

コンヤ、アフヨン、ウスパルタ、キュタフヤなどで最も目にすることができる樹木です。家具塗装や寄せ木細工の材料として重宝されています。



●ターキッシュスイートガム

ムーラやフェティエおよびその周辺でもっとも見られる樹木で、セイヨウカジカエデに似ており、成長すると高さ20メートルにまでなるものもあります。



●イスピルオーク

ヨズガット、カスタモヌ、アナトリア東部で見られる植生です。葉柄が大変短く、成長すると樹木の高さは6~7メートルになります。

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/220133/LL_img_220133_7.jpg

イスピルオーク



●ダッチャナツメヤシ

テケ半島やダッチャに多い高さ10~15メートルほどの樹木で、1.5センチ位の長さの黄色みがかった茶色の実(デーツ)が生ります。強風に弱いため、ダッチャでもテケ半島でも深い谷間に生息しています。



●トロイモミ

イダ山にしか植生しない高さ30メートルにもなる針葉樹で、長さ20センチほどの球果ができます。湿った土壌が適しており、好条件下だと早く成長します。



●エベルルピナス

1982年にトルコの植物学者が発見した草木植物です。現在ではアクシェヒル湖とエベル湖の斜面にまばらに見られるだけと数が激減しているため、絶滅危惧種として登録されています。高さ40~80センチほどで、黄色い花をつけます。最大の特徴は、ひとつの花から3つの実がなることです。



●アンタルヤクロッカス

アンタルヤだけに分布しているアンタルヤクロッカスは、その名が示す通りオークの森のあちこちで見られます。標高1,000メートルほどの高地で同じ根から何年も芽吹き、10月に咲くアンタルヤクロッカスは12月まで花を維持します。



●ロイヤルシダ

小川のほとりや牧草地、湿地帯などに多く見られる多年生植物です。黒海地方はじめトルコ全土の湿潤な土壌に分布しています。4~6センチの長い葉がたくさんついた葉柄が1~2メートルまで伸び、7月から8月にかけて見ごろを迎えます。





さらに詳しい情報は以下の公式ウェブサイトよりご覧いただけます。

http://www.goturkey.com





■トルコについて

地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、2019年には約5,200万人の観光客をお迎えしました。文化が交差するこの国は、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテイメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。

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