超小型スピーカー用新極薄フィルム APTIV DBX
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/196783/LL_img_196783_1.jpg
超小型スピーカー用新極薄フィルム APTIV DBX
動画、音楽、ゲームをスマートフォンやタブレットで長時間利用する人がますます増えています。デバイスメーカー各社は差別化のためにより大きく豊かなサウンドを実現するために、機能を制限することなくより高い音響性能を持った超小型スピーカーの開発を急いでいます。超小型スピーカー内部の振動板はわずか数ミクロンの厚さのフィルムで、音響性能を左右する重要なパーツです。振動板の厚さがわずかに変動するだけでスピーカーの音響性能と信頼性が大きく損なわれる可能性があり、それを避けるためには材料となるフィルムの品質、振動板の設計と成形ノウハウが鍵となります。
【フィルム厚制御の向上によるメリット】
APTIV DBXフィルムは、超小型スピーカーの振動板用途に向けた最適化を実現するべく膜厚公差±5%で提供され、ラミネート加工時の厚さのバラつきを抑制し、結果的に部品性能の均質化を助けることができます。これにより音源の再現性向上とひずみを抑え、より一貫性のある音響性能が実現できます。一般的に、フィルム厚の変動が減らせればスクラップの削減で歩留向上・製造コスト削減ができ、また急な需要増にもスケジュールどおり対応しやすくなります。ラミネートメーカーはフィルムの巻取りや取り扱いが容易に、スピーカーメーカーは、完成品メーカーの仕様に合わせて高品質の部品を一貫して供給できるように、そして完成品メーカーはユーザーの豊かなサウンド体験をさらに進化させることができます。
【ユーザー・エンジニアのコメント】
現Hytera社の上級オーディオ・エンジニアであり、前中国の大手ハンドセット・メーカーZTE社の音声技術者であったGuangbin Shi氏は、次のように述べています:「膜厚公差を厳格化することで、スピーカーメーカーは歩留の向上だけでなく、製品をトップブランドへ販売し、市場での高級路線化を実現できるでしょう」
【ビクトレックス社 神成 貴晴 エレクトロニクス事業部長のコメント】
「私たちは日々変化していく市場の要求に応えるべく製品の開発および改善に注力しています。APTIV DBXの新発売はその良い一例といえるでしょう。この新製品は、超小型スピーカーおよびヘッドフォンの新設計、製造効率から完成品の性能向上に広く寄与できると確信しています。私たちは、お客様の卓越したモノづくりに貢献できる製品の研究開発を続けてまいります。」
【APTIVフィルムは超高性能PEEKポリマー製】
APTIVフィルムは超高性能PEEKポリマーの物性をすべて備えた極薄フィルムで、これまでに40億台以上の携帯デバイス機器で音響関連技術およびコンポーネントに使用された実績があります。PEEKポリマーはPAEK(ポリアリルエーテルケトン)ポリマー群に属し、世界最高の性能を有する熱可塑性ポリマーの1つとして知られています。耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、耐腐食性をはじめ多くの物性を高次元で発揮するため、PEEKポリマーは複数の条件が重なる過酷な動作環境や製造工程などで多く用いられ、各種性能向上やコスト削減に貢献しています。
【ビクトレックス社について】
ビクトレックス社(Victrex plc)は英国に本社をおく、VICTREX PEEKを中心とした超高性能ポリマー製造開発におけるリーディング・カンパニーです。40年以上にわたって航空宇宙、自動車、エレクトロニクス、エネルギーおよび医療の各産業に向けて最先端ポリマーソリューションを提供し続けており、スマートフォン、航空機や自動車の構造部品、石油・ガスの採掘現場からインプラント用医療機器にいたるまで世界中で広く使用されています。詳細については当社ウェブサイト https://www.victrex.com/ja をご覧ください。