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画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/187504/LL_img_187504_1.jpg
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■市場75%減、屋根にお金はかけられない時代
日本の屋根と言えば、粘土を成形・乾燥し、1,000℃以上で焼き上げた「瓦」。それが1990年頃を境に住宅の着工件数が減少。家を購入する人の所得が下がり、屋根にまでコストをかけられず、初期費用が安価なセメント製屋根材が使用される住宅が増えてきました。
■追い打ちをかける自然災害
1995年の阪神・淡路大震災。この時からの「瓦は地震に弱い」という風評に今も瓦業界は苦しんでいます。一般的な屋根瓦である陶器瓦の出荷総額は、1980年をピークに2014年時点で4分の1まで縮小。神社仏閣や日本家屋向けのいぶし瓦に至っては、1993年をピークに、6分の1まで落ち込んでいます。また近年では比較的軽い金属製屋根材が急激に増加して、歴史的な建造物ですら瓦屋根が使用されない事例も出てきました。
■深刻な人手不足と後継者の不在
2011年の東日本大震災では、災害復旧の需要に対応しきれず、自ら命を絶たれた瓦屋さんがいます。特需と言う人もいますが、実際は人手不足に苦しんでいます。後継者に関しても我々青年部の、ある県の組織では、10年後には1人しか残らなくなる、というデータがあります。
●歴史的建造物の保全活用と、瓦屋根技術・技能の継承のための全国一斉活動
全国に現在12,000件ほどある「登録有形文化財建造物」。歴史的景観に寄与する等の諸条件を満たした建造物を、ゆるやかな規制を通じて保存をはかり、地域の資産として活かそうという平成8年に生まれた制度です。かけがえのない建物を守り活かすためにも、我々は瓦葺きの施工技術を後世に伝えていかなければなりません。6月22日に設立された「国登録有形文化財全国所有者の会」(全国登文会)との関りも視野に入れ、継承すべくは日本瓦文化を守る「志」です。
【組織概要】
一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連) 青年部
全瓦連は瓦工事業者の全国団体です。屋根技術の向上と社会貢献に努めております。青年部はその中で45歳程度以下の若手で構成され、現在32都府県に500名程在籍しています。全瓦連が推奨する科学技術的データに基づいた耐震工法が存在するにもかかわらず、一般社会への認知度はほぼゼロかと思います。温暖湿潤な日本の風土に適応してきた屋根には、日本人の住宅思想が色濃く現れています。四季が彩る日本の原風景を後世に残しつつ、皆様が安心して生活できる安全な家づくり、そして社会づくりのため、家屋の根本たる「屋根」を創造していきます。
<一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連) 青年部>
部長 : 宮原 正治
所在地: 〒811-1314 福岡県福岡市南区的場1丁目14-10
URL : http://www.yane.or.jp/