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タイトル: 「がんを生きぬくお金と仕事の相談室」
著者 : 辻本由香
出版社 : 河出書房新社
定価 : 1,500円(税別)
発売日 : 2019年2月21日
URL : https://www.amazon.co.jp/dp/4309287212
●がんを告知されても、仕事も人生もあきらめないために!
突然の「がん」宣告。患者や家族は、驚き・戸惑い・大きなストレスを感じます。そのため、会社を辞めたり、治療をあきらめたり、人生まで投げ出そうとする人も少なからずいます。ただ、現在は医学の進歩によって「がん」は死に直結する病気から「治せる病気」あるいは「長く向きあう病気」になりつつあります。告知が当たり前になった時代。誤った選択をしないためにも、まずは慌てず騒がず、落ち着くことが大切です。患者や家族は、がん告知を受けた時から1~2週間の短期間に、治療のことだけでなく仕事や家族、かかる費用についても考えなければなりません。
本書では、著者・辻本自身の経験をもとに、自分や家族が「がん」になったときに知りたかったことだけではなく、まわりの患者や家族が何を考え困っていたかについて、アンケートやインタビューという形で取材した内容が書き綴られています。
著者・辻本は、「もし、いま私ががんになったらとしたら…」知りたいだろう情報を、ネットで調べるのではなく直接聞きに行きたい!と考えました。そこで、緩和ケアの専門医や陽子線クリニックを直撃取材。社会問題になっている、将来子どもを持つ可能性を温存(妊よう性温存)についても取り上げました。本書では、制度面だけでなく、こころやカラダ、経済的な痛みの対処法を幅広く紹介しています。
●高所得者ほど治療費がかかる!
ある程度の貯蓄があったり所得が高かったりすると、民間の医療保険に加入しなくても大丈夫だと思っていませんか?治療にかかる費用は人それぞれ。どの部位に発症したのか、どの程度まで進行しているのか、そして年齢や所得によっても、実際支払う金額に違いがあります。たとえば社会保障のひとつである、「高額療養費制度」では、2015年1月に70歳未満の、2018年8月からは70歳以上の方の「高額療養費制度」が改正されました。所得区分が細分化されたことで、高所得者の自己負担額がアップしたのです。また、入院中や休職期間であっても、社会保険料の負担は続きます。高所得者は社会保険料が高いため、収入が減る中での支払いは大きな負担です。
本書では、このような公的保障の盲点や見落としがちな点についても説明しています。
〈目次〉
1章 「がん」と診断された。まず最初にすべきことは…
~カラダと心の痛みにヘコまない~
2章 患者ライフでかかる費用と支援制度を知っていますか…
~家計を賢くやり繰りする~
3章 治療と仕事の両立をあきらめないで!
~職場の理解のもと働き続ける~
4章 備えをしっかりする。保険やローン、どうするか…
~「いざ」となっても、あわてない~
5章 患者力をアップして“自分らしく”生きよう…
~納得いく望ましい治療を受ける~
◆著者紹介
辻本由香(つじもと・ゆか)
ファイナンシャルプランナー・CNJがんナビゲーター/つじもとFP事務所 代表
企業の会計や野村證券・りそな銀行での営業など、お金に関する仕事に約30年従事。暮らしにまつわるお金について知識を得ることは人生を豊かにすると知る。27歳で阪神大震災、43歳で乳がんを発症した経験から、備えることの大切さを伝える活動を始める。個別相談の依頼が増えたことをきっかけに、2015年2月つじもとFP事務所を開業。地方自治体や医療機関、士業向けなどセミナーを主としながら、「子どものいないご夫婦(DINKS・事実婚)」や「おひとりさま」、「がん患者とそのご家族」の相談業務、執筆も行っている。
CFP(R)(ファイナンシャルプランナー)、相続診断士(R)、相続手続きカウンセラーCDA(キャリアカウンセラー)、証券外務員1種、両立支援コーディネーター