職業体験プログラムで紀宝町に訪れたN高生
N高生が参加したワークショップの様子
安斎 勇樹 東京大学大学院情報学環 特任助教
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/149957/LL_img_149957_1.jpg
職業体験プログラムで紀宝町に訪れたN高生
N高生が参加したワークショップの様子
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近年、訪日外国人の数は高い伸び率で推移し、全国ではインバウンド対策への取り組みが活発化しています。紀宝町でも外国人観光客が増加傾向であることから、受け入れ環境の整備が急務とされていました。全国的には事業者主体の従来型インバウンド対策が多い中、紀宝町では地域住民が主体となって観光客をおもてなしする、地域全体における“ガイドマインド”の育成に取り組みます。
本ワークショップでは、企業がサービス設計をする際などで活用されている「カスタマージャーニーマップ」の手法を用います。これまでに紀宝町に訪れた観光客の情報をもとにペルソナを設計し、「おもてなし」する側である住民が、外国人観光客の立場に立って紀宝町の地域の魅力を再認識し、限られた観光資源の中で、訪れた人の「心」を掴むために何が必要なのかをフィールドワークやグループワークを通じて分析し、観光リーフレットやガイドマニュアルなどを作成します。紀宝町では、今回のワークショップを起点に、外国人旅行者向けのボランティアガイドを組織化し、将来的にはガイドマインドあふれる持続可能なコミュニティとしていくことを目指します。
N高は2016年4月の開校当初より全国の地方自治体と連携し、職業体験プログラムやプロジェクト学習の開発・実施を進めており、紀宝町では職業体験として「川舟・船大工」を学ぶプログラムを実施してきました。また、今回のプログラム開発にあたっては、ワークショップ研究の第一人者である東京大学大学院情報学環 特任助教の安斎 勇樹氏と自身がCEOを務める株式会社ミミクリデザインの監修を受けています。今回の実施の結果を経て、他の地域でも転用することが可能なワークショッププログラムに昇華することを目指します。
安斎 勇樹 東京大学大学院情報学環 特任助教のコメント
ワークショップは、地域のポテンシャルを再発見し、活かすための最適のツールです。地方自治体での教育プログラムを多く実践してきたN高と株式会社ミミクリデザインの知見を活用することで、紀宝町での取り組みをモデルケースとして、他の自治体にも展開できるプログラム開発も検討していきます。
株式会社ミミクリデザイン
株式会社ミミクリデザインは、ワークショップデザインのテクノロジーを活用した価値創造のコンサルティングファームです。最新の研究知見に基づいた商品開発、地域活性化、人材育成プロジェクトの支援のほか、ワークショップのデザイナー・ファシリテーターの育成を行なっています。
安斎 勇樹 東京大学大学院情報学環 特任助教
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<The OMOTENASHIワークショップ 概要>
●日時 :<第1週目>2018年2月24日(土)、25日(日)
<第2週目>2018年3月10日(土)、11日(日)
●場所 :三重県南牟婁郡紀宝町 紀宝町役場2階「大会議室」
(〒519-5701 三重県南牟婁郡紀宝町鵜殿324)
●参加者:紀宝町の地域住民(大人、中高生)、N高生、日本人大学生、
外国人留学生
●内容 :・情報の整理と共有(レクチャー)
・フィールドワーク(ペルソナ分析・現地調査)
・グループワーク(観光客向けツールの作成)
・プレゼンテーション(成果物の発表)など
◆学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校について◆
<本校:沖縄県うるま市、理事長:佐藤 辰男/N高公式サイト: https://nnn.ed.jp/ >
2016年4月に開校した“ネットの高校”で、現在の生徒数は4,790名(2018年2月時点)。「IT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成する」という理念のもと、今のネット社会に対応した新しい教育を実践します。授業やレポート提出はネットで行い、時間を問わず自身のペースで授業を受けられます。また、高校卒業資格のための必修授業の他に、大学受験やプログラミング、ライトノベル、ゲーム、ファッション、美容など多種多様なネットでの課外授業や、全国各地での職業体験により、社会で役立つスキルや経験を高校時代に身につけられるカリキュラムが特徴です。ネットコースと通学コースが選択できます。