「在宅医療あんしんパック」イメージ図 1
「在宅医療あんしんパック」イメージ図 2
■背景
政府は、団塊の世代(約800万人)が75歳以上となる2025年に向けて、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で介護や医療、生活支援サポートおよびサービスを受けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を目指しています。高齢者向けマーケットの市場規模も101.3兆円、うち医療・医薬産業は35兆円、介護産業は15.2兆円との予測もあり※2、さまざまな企業による取り組みが行われています。さらに、「地域包括ケアシステム」の構築に向けて、政府は在宅医療を推進しており、慢性疾患を患っていても在宅でも安心して生活できる環境を整える必要があります。
そのような中、現在織田病院では病院を基地(ベース)とし、入院中のケアを自宅退院後も引き続き在宅で継続するために、特に退院直後(亜急性期)において訪問サービスを行う部門(キャンプ)を「メディカル・ベース・キャンプ(MBC:Medical Base Camp)」とし切れ目のないケアの実践に取り組んでおり、薬剤師、管理栄養士、訪問看護師、理学療法士、介護福祉士、メディカルソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど多職種を配属しフラットな連携体制で先進的な在宅医療の支援をしております。
またオプティムは、AI・IoTを活用して自宅のベッドをあたかも病院のベッドに見立てることで「メディカル・ベース・キャンプ」の質をさらに高め介護者、医師、看護師、介護士の負荷低減を行うことが可能だと考え、「在宅医療あんしんパック」を開発し、実証実験を織田病院にて開始することとなりました。
■在宅医療あんしんパック
「在宅医療あんしんパック」とは、オプティムの持つAI・IoT技術を用いて、在宅医療を支援するサービスです。自宅にAIしか見ることができない「AIカメラ」を設置し、取得した映像を「OPTiM Cloud IoT OS」に搭載されているAIを用いて解析することで、転倒動作や長時間不在などの異常を検知することが可能です。また、AIカメラはプライバシーに配慮しており、基本的に映像はAIのみが見守りをしています。異常を検知した時は「OPTiM Cloud IoT OS」から病院や家族へ通知し、家族の許可を得た上で、初めて病院から映像を見ることができる仕組みとなっています(特許出願中)。
さらに、必要に応じて病院から患者の自宅にあるタブレットを遠隔起動し様子をうかがう「お声がけ機能」や、患者が装着しているスマートウォッチ上のナースコールが押されると病院に通知し、患者の自宅のタブレットを強制的に起動させる「ナースコール機能」、患者の身体状態をより明確に把握できる「バイタルデータ収集機能」などをパッケージして提供いたします。このパッケージによって、自宅に居ながら病院内で医師や看護師に見守ってもらっているような状態を実現することが可能です。「在宅医療あんしんパック」は2016年10月より織田病院の「メディカル・ベース・キャンプ」において実証実験を開始しております。
実証実験の行っている中、お使いいただいた患者様からは緊急時の不安が軽減し、退院後の自宅での生活に自信がついたとの声をいただいています。また患者様のご家族からも介護の不安が軽減したなどご好評をいただいております。
■「在宅医療あんしんパック」イメージ図
1 https://www.atpress.ne.jp/releases/115127/img_115127_1.png
2 https://www.atpress.ne.jp/releases/115127/img_115127_2.png
◆搭載を予定している機能一覧
・AIカメラ
・お声がけ機能
・ナースコール機能
・バイタルデータ収集機能
■社会医療法人 祐愛会織田病院について
佐賀県鹿島市にある地域急性期病院で、設立は1909年と100年以上の歴史を持つ。地域の医療・介護のニーズに応えるために、2012年には全国に先駆けて電子カルテのクラウド化を行うなどさまざまな取り組みを行っている。また織田 正道理事長は全日本病院協会副会長も務め、活躍の場は地域に留まらず、全国でも活躍している。
■社会医療法人 祐愛会織田病院 理事長 織田 正道のコメント
超高齢社会が現実のものとなり、高齢になっても、安心して自宅での生活を続けて行くには、転倒等の突然起こるアクシデントを早期に発見できる家族に代わり得る見守りシステムの構築が必須になってきます。オプティムで開発された「OPTiM Cloud IoT OS」のAI解析機能と連携した「在宅医療あんしんパック」は、まさに、新しい時代の在宅見守りシステムとして大いに期待できるものです。私共の病院での実証実験も引き続き実施し、現場感覚のある有用なシステム開発に協力して行きます。
■「メディカル・ベース・キャンプ(MBC:Medical Base Camp)」とは
織田病院では、地域の急性期病院として、限られた病床数で地域の救急医療および高齢化に対応するため、退院後のケアも継続的に図る部門である「メディカル・ベース・キャンプ(MBC:Medical Base Camp)」を開設しています。入院中のケアを自宅退院後も引き続き在宅で切れ目なく継続するために、病院を基地(ベース)として、特に退院直後(1~2週間)において訪問サービスを提供しています。「メディカル・ベース・キャンプ」では、自宅も一つの病棟と考えており、医師や訪問看護師、理学療法士、介護福祉士、メディカルソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど、多様な職種を配属しており、切れ目のないケアの実践をすべく在宅医療を支援しています。また今後、24時間対応の定期巡回サービスを開始する予定となっています。
■「OPTiM Cloud IoT OS」とは
「OPTiM Cloud IoT OS」とは、直感的かつ安全なIoT端末の管理・制御、データの蓄積・分析、AIの活用、クラウドサービスとの連携を可能とし、あらゆるユーザーがAI・IoTの恩恵を享受できる“新しい体験”を提供する、AI・IoT時代に最適化された新型OSです。「OPTiM Cloud IoT OS」では、あらゆるIoT端末をワンコンソールで管理し運用を支えるとともに、AIを用いた高度な分析とその結果を、お客様の業界・業種に応じて適用させ、これまで以上に最適化していくことを目的としています。これらを実現するまでに、これまでスマートフォン・スマートデバイス管理技術分野において培ってきたさまざまなノウハウ・技術が生かされています。
「OPTiM Cloud IoT OS」についての詳細は、以下のWebサイトをご確認ください。
「OPTiM Cloud IoT OS」サービスページ:
https://www.optim.co.jp/cloud-iot-os/
※1 IoT:Internet of Thingsの略。コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在するさまざまな物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などが行われる仕組み、もしくは世界を表現する単語。
※2 出所:みずほ銀行、みずほ産業調査 Vol.39 2012年発行「特集:日本産業の中期展望」より。
【株式会社オプティムについて】
商号 : 株式会社オプティム
上場市場 : 東京証券取引所市場第一部
証券コード: 3694
URL : http://www.optim.co.jp
佐賀本店 : 佐賀県佐賀市与賀町4番18号
東京本社 : 東京都港区海岸1丁目2番20号 汐留ビルディング 21階
代表者 : 菅谷 俊二
主要株主 : 菅谷 俊二
東日本電信電話株式会社
富士ゼロックス株式会社
設立 : 2000年6月
資本金 : 413,145,776円
主要取引先: 東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー、株式会社NTTぷらら、株式会社大塚商会、シャープ株式会社、KDDI株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、パナソニックソリューションテクノロジー株式会社、富士ゼロックス株式会社、リコージャパン株式会社、ソースネクスト株式会社、株式会社インプレス、BBソフトサービス株式会社など(順不同)
事業内容 : ライセンス販売・保守サポートサービス(オプティマル)事業
(IoTプラットフォームサービス、リモートマネジメントサービス、サポートサービス、その他サービス)
【社会医療法人 祐愛会織田病院について】
名称 : 社会医療法人 祐愛会織田病院
URL : http://www.odahp.com/
所在地 : 佐賀県鹿島市高津原4306
理事長 : 織田 正道
院長 : 伊山 明宏
設立 : 1909年(明治42年)
病床数 : 111床(一般病床:103、地域包括ケア病床:8)
診療科目: 内科(総合診療部、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、
肝臓内科、血液内科)、
外科(一般・消化器外科)、胸部外科・血管外科、脳神経外科、
耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科、放射線診断科、麻酔科、
リハビリテーション科
職員数 : 296名(常勤医師28名)
看護体制: 7対1
【Copyright・商標】
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