
教職員の意向調査(投票)では3位だった立川康人氏が1日に就任した京都大学長(総長)の選考を巡り、「京大のデモクラシーが殺された」と抗議して学長選のやり直しを求める活動を、大学院人間・環境学研究科の細見和之教授が始めた。同日から毎週木曜の昼休みに、キャンパスを象徴する京大百周年時計台記念館前でプラカードを掲げ座り込むという。
「(国からの)お金目当て」「お前たちの意向など汲む必要はないのだということを見せつけるためだけの選挙」と訴える詩を作成。プラカードには「立川さん、総長を辞任して総長選挙をやり直しましょう」と記している。
細見さんは2026年度で定年退職を迎えるが、「立つ鳥あとを濁さずの美風は拒否します」と宣言。毎週木曜、午後0時15分から同1時の座り込みを27年3月末まで続けるという。詩のタイトルは「どうか椅子をお持ちください」。「あなたも一緒に腰かけましょう いつか立ち上がるために」と結び、賛同を呼びかけている。詩は他に11作あり、週替わりで発表する。
6月15日に実施された意向調査で立川氏は299票(得票率20・8%)。最多得票者の478票(同33・3%)を大幅に下回ったが、学長選考・監察会議は同16日に国際卓越研究大学(卓越大)への対応などを理由として立川氏を選出した。
これに対し、細見教授は7月、「いまは亡き京大デモクラシーさんへ」と題した「弔辞」を時計台前でスピーチ。「3位でも総長(学長)、選考会議は増長、軍事研究費は膨張、内閣府は哄笑(こうしょう)(高笑い)」と皮肉る曲も作り、京大職員組合中央執行委員会が呼びかけた緊急学内集会でもギターの弾き語りで披露していた。【太田裕之】
