津波警報で交通に影響 鉄道や航空便で運休・欠航相次ぐ

　ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震で北海道・太平洋沿岸などに津波警報が出たことを受け、鉄道や空の便などで混乱が生じた。

　JR東日本によると、運転を見合わせたのは東海道線や横須賀線の大船―久里浜間の上下線、伊東線など。湘南新宿ラインは東海道線の新宿以南と横須賀線の大船以南の上下線で運転を見合わせている。

　一方、内房線は千葉―安房鴨川間、外房線では茂原―安房鴨川間で運転を見合わせているほか、津波警報が発表されている地域の駅では乗客や駅員が避難し、入場を規制している。奥羽線、常磐線、仙石線でも運転を見合わせている。いずれも運転再開の見込みは立っていない。

　国土交通省によると、仙台空港は30日午前から滑走路を閉鎖。定期便56便が欠航した。仙台空港に着陸予定だった国内線と国際線の計2便が福島、成田両空港に行き先を振り替え、計3便が出発地に引き返した。施設内で働く作業員や乗客は避難した。【椋田佳代、洪玟香】