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コメ価格、農家にとっては安い? 「5キロ3500円以上ないと」


ビビッドガーデンは、コメの価格高騰と供給不足を背景に、契約農家への調査結果を発表し、消費者と生産者間の価格認識の違いが浮き彫りになった。調査によれば、5キロ当たり3000~3500円が「安い」と感じる農家が5割を超え、生産コストの上昇を価格に反映できていない現状が指摘されている。また、2024年産米の供給不足を懸念する声とともに、主食用米の作付面積を増やす意欲は薄いという結果が示された。政府は2000円台の備蓄米を店頭に出す方針だが、長期の価格低下を望まない意見もある。

 通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは23日、コメの価格高騰と供給不足を受け、契約農家111人を対象に実施した調査結果を公表した。約半数が、5キロ当たり3000~3500円の価格を「安い」と回答し、消費者との受け止め方の違いが浮き彫りとなった。

 農林水産省によると、コメの集荷業者と卸売業者が売買する際の「相対取引価格」(玄米60キロ当たり)で、2024年産米は同年9月時点の全銘柄平均で2万2700円だった。

 同時期の5キロ当たりの平均小売価格は3000~3500円程度だったが、調査では、この価格について「少し安い」または「とても安い」との回答が計51・8%を占めた。

 自由記述では「これまで肥料や燃料費など、生産コストの上昇は価格に反映されなかった。ようやく適正価格に近づいた」「5キロ当たり3500円以上はないと持続的な生産は厳しい」との声もあった。

 また、24年産米について「在庫が逼迫(ひっぱく)している」または「在庫がない」との回答は計84・8%に上った。コメの需要増加を受けて今後、主食用米の作付面積を増やす予定はあるか聞いたところ、「ない」が55・4%で過半数を占めた。

 小泉進次郎農相は23日、6月上旬にも2000円台の備蓄米を店頭に並べる意向を表明。今後、価格が落ち着く可能性もあるが、同社の担当者は「備蓄米は緊急事態の一時的なもの。2000円台の備蓄米が出続けることで、新米が出回る9月以降も他のコメが価格を下げざるを得ない状況にはなってほしくない」と話した。【鴨田玲奈】

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