
石破茂首相は2日夜、カナダのカーニー首相と約30分間電話協議し、トランプ米政権の関税措置が世界経済や多角的貿易体制に与える影響を踏まえ、経済分野について幅広く意見交換した。先月28日のカナダ総選挙でカーニー氏率いる自由党が第1党を維持したことを受け、石破氏は祝意を伝えた。その上で6月にカナダで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)でカーニー氏が議長を務めることから、石破氏は「厳しい国際情勢が続く中、協力してさまざまな課題に対応していきたい」と述べた。また、両国の戦略的パートナーシップを強化したい考えを伝えたほか、東アジア情勢についても意見交換した。【神山恵】