
ミャンマー中部で28日午後0時50分(日本時間午後3時20分)ごろ、強い地震があった。ロイター通信が報じた。米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード(M)7・7だった。最初の地震から約12分後にもマグニチュード6・4の地震があった。
遠田晋次・東北大教授
ミャンマー中部で起きたマグニチュード(M)7・7の地震について、遠田晋次・東北大教授(地震地質学)によると、ミャンマーの中央を南北に走る長さ約1000キロの巨大断層「サガイン断層」の一部200キロ程度がずれ動いたことによって起こったとみられ、規模は能登半島地震の約2倍になるという。
震源のほぼ直上には、人口120万人を超える第2の都市、マンダレーがある。「非常に古い都市で建物も脆弱(ぜいじゃく)なため、2023年のトルコ・シリア地震に匹敵する被害が出る可能性がある」と述べる。直後には余震とみられるM6・4の地震が起きており、「今後もM6級の余震が想定されるほか、まだずれ動いていない断層帯への影響に警戒が必要だ」と指摘した。【垂水友里香】