
韓国各地で同時多発的に起きた山火事は、23日午前になっても一部地域で火災が続いている。被災面積はこれまでに韓国全土で東京ドーム約700個分に当たる3200ヘクタールあまりに達し、1500人以上が避難生活を余儀なくされている。
韓国メディアによると、21日から22日にかけ、北東部の江原道(カンウォンド)から南西部の全羅南道(チョルラナムド)まで、韓国各地の30カ所以上で山火事が発生。被災面積は計3286ヘクタールに達した。
多くの地域で鎮火に至ったものの、南東部の慶尚南道(キョンサンナムド)、慶尚北道(キョンサンプクド)などでは消火活動が難航しており、被災面積はさらに拡大する見通し。
慶尚南道山清郡では消火活動中の消防隊員ら4人が死亡。5人が重傷、1人が軽傷を負った。また慶尚北道義城郡で24棟が全焼するなど計39棟の住宅に被害が出ている。
山火事は、空気の乾燥や強風が影響している模様だ。韓国政府は消防に加え軍なども投入し、鎮火を急いでいる。【ソウル福岡静哉】