小林製薬臨時株主総会、香港ファンドの提案否決 健康被害再調査巡り

　小林製薬は19日、大阪市内で臨時株主総会を開いた。大株主の香港投資ファンド「オアシス・マネジメント」が株主提案した紅こうじサプリメントによる健康被害の再調査や、社外取締役の選任案はいずれも否決された。

　アクティビスト（物言う株主）として知られるオアシスは2024年12月末時点で小林製薬株の10・1％を保有。株主提案として、健康被害の再調査実施に向けて企業統治に詳しい弁護士の選任を求めたほか、社外取締役候補として、製造物責任法（PL法）に詳しい弁護士と元検察官、製薬業界に詳しい医師の3人を挙げていた。

　小林製薬はいずれの株主提案にも反対を表明していた。【妹尾直道】