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ウクライナと中国が外相会談 王氏「建設的役割果たす」と米国けん制


中国の王毅外相はミュンヘンでウクライナのシビハ外相と会談し、ロシアのウクライナ侵攻に対する政治的解決と平和実現を目指して積極的に関与する姿勢を強調しました。中国外務省はウクライナが中国の国際的影響力を重視していると述べ、王氏は公平で永続的な和平協議を期待すると強調しました。米国のトランプ大統領が同様の問題に対して独断的な交渉手法を取る中で、中国は欧州の懸念にも配慮しつつ、米主導のプロセスを避ける意向を示しています。

 中国の王毅外相兼共産党政治局員は15日、訪問先のドイツ・ミュンヘンでウクライナのシビハ外相と会談した。王氏は、ロシアによるウクライナ侵攻について「我々は引き続き危機の政治的解決と平和の実現のため建設的な役割を果たしていく」と述べ、解決に向けて積極的に関与する姿勢を改めて強調した。中国外務省が16日に発表した。

 ウクライナ侵攻を巡っては、米国のトランプ大統領が12日に、プーチン露大統領との電話協議で戦争終結に向けて米露の交渉を始めることで合意。ウクライナや欧州では、交渉が「頭越し」に進められることへの警戒感が広がっている。

 王氏は会談で「中国は平和のためのあらゆる努力を支持する」としつつも、「全ての当事者に受け入れられる、公平で永続的かつ拘束力のある和平協議を期待する」と言及。トランプ政権の独断的な手法に懸念を抱く欧州などに配慮する姿勢を示した。中国外務省によると、シビハ氏は「ウクライナは中国の大国としての影響力を非常に重視している」と応えたという。

 中国側には、ウクライナでの戦争終結へのプロセスが米国主導となるのを避けたいとの思惑もにじむ。王氏は14日のミュンヘン安全保障会議での演説でも、「戦争は欧州で起きており、特に欧州が重要な役割を果たすべきだ」と主張。中国としては欧州の懸念に理解を示し、米欧間にくさびを打つ狙いもあるとみられる。【北京・岡崎英遠】

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