民家の門扉を盗み、気付いた住人に軽傷を負わせたとして、福岡県警直方署は25日、土木作業員の男性(19)=同県直方市=と建設作業員の少年(17)=同県中間市=を強盗致傷容疑で逮捕した。同署管内では2024年12月以降、門扉を盗まれる同様の事件が約20件起きており、同署は関連を調べる。
逮捕容疑は25日午前1時半ごろ、同県鞍手町の男性会社員(36)方から金属製の門扉2枚(時価計約4万円相当)を盗んで軽トラックの荷台に積んだ後、犯行に気付いた男性会社員が荷台をつかんでいる状態のまま軽トラックを急発進。男性会社員にけがをさせ、そのまま逃走して門扉を奪ったとしている。けがは両膝などのすり傷だった。
同署によると、男性会社員は物音に気付いて外に出て、軽トラックに数メートル引きずられてから「門扉を盗まれた。2人組だ」と自ら110番した。軽トラックのナンバーなど目撃情報から2人の関与が浮上。19歳男性宅の駐車場に軽トラックが止まっており、19歳男性宅に2人で一緒にいるところを確保された。
2人は友人関係といい、調べに17歳少年は容疑を認めている。一方、19歳男性は「門扉を盗んだのは間違いないが、(男性会社員を)引きずってけがをさせたのは間違いだ」と一部否認しているといい「門扉を売ってお金にするつもりだった」と述べているという。【竹林静】