日本維新の会の馬場伸幸代表は29日、代表として臨んだ最後の記者会見で党運営の反省点などを問われ、「みんなが支えてくれた。後悔はない」などと振り返った。時折、涙をハンカチで拭きながら「しんどいこともあったけど、楽しいことも多かった」と心境を語った。
馬場氏は2022年8月に代表に就任。維新は今年10月の衆院選で公示前の43議席から5議席減少し、比例得票も約300万票減らした。馬場氏は党内で責任を問われ、12月1日投開票の代表選に出馬しなかった。
馬場氏は党の現状について、「今いろいろ言われているが、私は維新がそんなにひどい状況になっていると思っていない」と説明。17年の衆院選で当選者が11人だったことに触れ、「その時はもっとひどい状況だった」と述べた。新代表に対しては、「これからリスタートしていける状況だ。一地域政党で終わるような政党にはなってほしくない」と期待を込めた。【田中裕之】