31日午後5時35分ごろ、福岡県久留米市東櫛原町で「路上で子どもがイノシシに追突された」と通行人から119番があった。県警久留米署によると、4歳の女児と50代の男性がイノシシに突進され、いずれも軽いけがをした。イノシシは西鉄久留米駅周辺など市内中心部をうろついた後、31日午後8時ごろ、市内の中学校の体育館に逃げ込んだところを地元の猟友会などが確保し、駆除された。
久留米署によると、イノシシは体長約1・5メートルの雌で、久留米署近くの住宅街でうろついているところを発見された。その後、西鉄久留米駅周辺の繁華街や住宅街を数キロ移動。国道3号を横断したり、車とぶつかったりしながら逃げ回った。
女児はイノシシから、ラグビーのタックルのように背後から突進されて飛ばされたとみられる。女児は止まっていた車にぶつかって額を打撲したほか、膝に擦り傷を負った。男性は別の場所の路上でイノシシに突進されて転倒し、膝をすりむくなどした。
イノシシの駆除は猟銃ではなく、網を掛けるなどして対応したという。【平川昌範、山口響】