18日午後8時25分ごろ、埼玉県川口市並木2のマンションの住民から「爆発があり窓ガラスが割れている」と119番があった。県警などによると、爆発があったマンション3階の一室に住む中国籍の40代男性が全身にやけどを負って病院に運ばれたほか、マンションの住人と通行人の少なくとも男女5人(30~60代)が飛散したガラス片などで軽いけがをした。いずれも命に別条はないという。
捜査関係者によると、爆発があった部屋に住む男性は県警の聴取に「部屋にガスを充満させたが我に返り、窓を開けた後、たばこを吸ったら爆発した」という趣旨の説明をしているという。県警は男性が自殺を図った可能性を含め、爆発の経緯などを調べている。男性は同日夜、搬送先の病院で警察官に暴行したとして、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。
現場はJR西川口駅近くの住宅や店舗が混在する地域。爆発があったマンションの一室は窓ガラスが割れ、ベランダが崩れ落ちてがれきが周囲に散乱。ガラス片は周辺の駐車場など数十メートル離れた場所にも飛散していたほか、近隣の中華料理店の窓ガラスが割れるなどの被害が出た。
同じマンションの1階に住む住民は「揺れは感じなかったが、ドーンという音がして自分の家の窓ガラスも割れてしまった。ガスは使わないように警察に言われたが、風呂に入ることもできなくて困る」と話した。【安達恒太郎、田原拓郎】