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衆院補選は海外でも投票できる? 在外公館では1日だけ可能


 衆院3補欠選挙(東京15区、島根1区、長崎3区)が28日に投開票されます。仕事などで海外に住んでいる日本人もいると思いますが、外国にいても投票できるのでしょうか。実情を探りました。

 Q 衆議院の補欠選挙が28日に投開票されるね。海外に住んでいても投票できる?

 A 投票できます。在外公館(海外にある日本の大使館や領事館)で投票▽日本の選挙管理委員会(選管)に投票用紙を郵送▽一時帰国した際に投票――の三つの方法があります。2022年の参院選では、在外投票に必要な在外選挙人名簿に登録した有権者数は9万9356人。投票率(選挙区)は21・92%でした。

 Q 在外選挙人名簿に登録するにはどうすればいいの?

 A 在外公館で申請するか、国外に出国する前に市区町村の選管に申請するか、二つの方法があります。名簿に登録されると在外選挙人証が交付されます。

 Q どうして投票率が低いの?

 A 投票期間の短さが指摘されています。外務省によると今回の補選では108の在外公館で既に投票が行われましたが、投票日は告示翌日の4月17日だけでした。また、日本へ郵送する場合は選管から投票用紙を取り寄せ、投票時間が終わる28日夜までに届ける必要があります。ロシアのウクライナ侵攻などの影響で航空便が減り、期間がよりタイトになっています。

 Q 在外公館では1日しか投票できなかったんだね。

 A はい。補選は1日だけでした。通常の国政選挙は人員などの態勢も充実していることから、おおむね8~11日間の投票期間が設けられます。候補者名などが記入された投票用紙は、在外公館から外務省に集められて振り分けた後、各選管に届けられます。期間内に確実に選管に届けるため、最短の日程で投票を実施していると同省は説明しています。

 Q インターネット上で投票できれば便利なのに、無理なのかな。

 A 総務省は在外邦人のオンライン投票について有識者会議の提言をまとめ、政府のデジタル行財政改革会議も議論を始めています。ただ、実現には法改正が必要で、投票者の本人確認やセキュリティー面など解決すべき課題も多いです。

 回答・森口沙織(政治部)

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