
お笑いトリオ「や団」が28日、東京・武蔵野公会堂で、過去最大規模のキャパとなる東名阪3都市8公演の単独ライブツアー「ザ・ファースト・ワールド・ツアー」の初日公演を開催した。
22年の「キングオブコント」で初のファイナリストとなり、23、24年と現在3年連続ファイナリストを継続中。本間キッド(42)、中嶋享(43)、ロングサイズ伊藤(44)の3人が魅せるコントはさらなる円熟味を増し、今年こそ大願成就の期待がふくらむ。
今回のライブのために、新たに書き下ろされた新ネタ8本に、彼らの個性を存分に詰め込んだ幕あいVTRをブリッジとして構成。今年はより大きな会場となったことで映像や照明などをふんだんに活用したり、これまでになかった3人の絡み方を盛り込むなど“弾丸コント”はより一層磨き上げられた。場内は終始大爆笑に包まれたまま、約1時間半の公演を一気に駆け抜けた。
エンドトークで、本間は「会場が大きくなった分、声を大きく張り上げないといけなかったけど、そしたらノドがつぶれるくらい本当にヤバくて」と振り返った。中嶋と伊藤は「オレもオレも」と応じた。
公演終了後、本間は「特に大きなトラブルもなく、無事に初日を終えられて、今は満足しています」とコメント。「お世話になっている漫画家のつの丸先生が、去年以上にほめてくださったのがとにかくうれしくて」とし、「今年はさけぶネタが多くて、ノドが本当にやばかったですけど、老化も入っていたかもしれませんね」と笑った。「すべてハズレがないバラエティー豊かなボクたちのネタ、ぜひ見に来てください!」とアピールした。
中嶋は「単独ライブはいつも緊張しますけど、今回はツアーなので、本番がうまくいくか、正直すごく不安で」と振り返った。「ちょっとしたハプニングもありましたけど、お客さんが盛り上げてくださったおかげで、なんとか乗り切ることができました」と続け、「今はまだ期待より不安の方が大きいですけど、各地でラーメンを食べることを楽しみに、ツアーに挑みます」とコメントした。
ロングサイズ伊藤は「ひと言でいうと“攻め”。これに尽きる」とし、「ワールドツアーができるようになったことを喜んでいる」と喜びをかみしめた。「今回は東京、名古屋、大阪の3カ所だけど、いずれは中国の蘇州やメキシコのチワワ州でもライブできるようになりたい」と大いなる野望を語った。