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ICJ「飢餓始まっている」 イスラエルに支援物資の搬入拡大命じる


 パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を巡り、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は28日、イスラエルに対し、ガザへの人道支援物資の搬入拡大を求める仮保全措置(暫定措置)命令を出した。ICJは1月末にも、イスラエルに人道状況の改善などを求めた命令を出しており、今回の戦闘に関する命令は2度目となる。

 ICJはガザ地区の状況について、「長期間、広範囲にわたって食料が奪われており、壊滅的な状況がさらに悪化」していると指摘。ガザ市民は「飢餓の危機にあるのではなく、飢餓が始まっている」として、イスラエルは状況を改善するために「全ての必要な対策」を取らなければならないとした。また、ガザに物資を搬入する検問所を「必要な限り」開くことを求めた。イスラエル軍に対しては、ジェノサイド(集団虐殺)条約に反する行為をしないように要求。一方で、ガザを支配するイスラム組織ハマスに対しては、拘束している人質の即時解放を求めた。イスラエルは今後、1カ月以内にICJに対策を報告する必要がある。

 ICJは1月26日、イスラエルがガザでジェノサイド行為をしているとして、南アフリカが戦闘停止などを求めた訴訟を巡り、ジェノサイドの防止や人道状況の改善を求める仮保全措置命令を出した。だがその後もガザの状況は悪化の一途をたどっている。国連などによると、ガザでは約67万人が「壊滅的な食料不足」に苦しんでおり、ガザ北部では餓死する子供も相次ぐ。ガザ当局によると、ガザ側の戦闘による死者は3万2552人に達している。

 一方、イスラエル政府は「物資を積んだ多くのトラックのガザ入りを認めている。物資が配布されないのは国連の責任だ」と主張。だが国連側は、戦場ではイスラエル軍などの協力がないと物資の配布ができないと反論している。【エルサレム三木幸治】

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