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自民・二階氏「自らの政治責任明らかに」 裏金事件受け不出馬表明


 自民党の二階俊博元幹事長(85)=衆院和歌山3区=は25日、党本部で記者会見を開き、次期衆院選に出馬しない意向を表明した。派閥の政治資金パーティー裏金事件で、二階氏の秘書の有罪が確定し、二階派(志帥会)の元会計責任者が在宅起訴されたことについて「政治不信を招く要因となったことに、深くおわびを申し上げる」と陳謝。そのうえで「政治責任は全て、監督責任者である私自身にあることは当然のことだ。本日、岸田文雄総裁に次期衆院選に出馬しないことを伝えた」と述べた。

 二階氏は解散を決めた二階派の会長を務めている。裏金事件では、二階氏の政治団体で2018~22年、パーティー券収入のノルマ超過分約3500万円を政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反(虚偽記載)で、秘書の有罪が確定した。二階派の元会計責任者も在宅起訴された。

 岸田首相は裏金事件に関係した議員の処分を4月の第1週に決定する方針で、二階氏も厳しい処分は避けられない状況となっている。ただ、二階氏は会見で、処分が不出馬の判断に影響したかを問われ「影響はない。自らが決めたことだ」と語り、離党する考えもないことを明らかにした。

 二階氏は和歌山県議などを経て、1983年に旧和歌山2区で初当選し、当選13回。第2次安倍政権や菅政権で幹事長を歴代最長の約5年2カ月間務めた。【竹内望】

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