中学生をひき逃げ 全治2週間のけが 33歳に有罪判決 大分地裁

　2023年10月、大分市で乗用車を運転中に男子中学生（当時15歳）の自転車に追突し、そのまま立ち去ったとして、自動車運転処罰法違反（過失運転致傷）と道路交通法違反（ひき逃げ）の両罪に問われた日出町の建設作業員、帯刀誠二被告（33）に、大分地裁（初谷湧紀裁判官）は21日、懲役1年、執行猶予4年（求刑・懲役1年）の有罪判決を言い渡した。

　判決によると、帯刀被告は車を運転中に自転車に追突し、救護や警察への報告といった適切な措置を取らなかった。中学生は全身打撲など全治2週間のけがをした。

　初谷裁判官は判決で「過失は軽視できるものではなく、ひき逃げに及んだ意思決定は強い非難に値する」とした一方、帯刀被告が反省の態度を示していることなどから執行猶予付き判決とした。【神山恵】